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【たすけてドクター】069. 漢方薬には副作用があるの?
2018年8月1日

漢方薬には副作用があるの?

Q. 73歳の母が、不眠で睡眠薬を飲んでいるので、私が持っていた「加味逍遥散」を薦めようと思っているのですが、漢方薬にも副作用があるようなので心配です。また、漢方薬の賞味期限を教えてください。
(47歳・会社員)

A.  おっしゃる通り、漢方薬には副作用がでることがあります。漢方薬は自然の物なので飲んでも安心である、と考えている方も多いと思いますが、決してそうではありません。

  副作用がでる頻度としては西洋薬よりは少ないですし、重篤なものもあまりないとはいえますが、使い方を間違えたり副作用が出た時の処置をしっかりしないと、最悪の結果になることもあります。ですから、漢方薬を飲む際には、漢方を良く知っている医師か薬剤師に処方してもらうのが一番安全です。

 重大な副作用は患者さんに何らかの持病があったり他の薬と併用する時に出ることが多いのですが、これは処方する前にリスクがわかります。また「証」(患者さんの体格や診察した結果から病状や適応となる漢方薬を把握する)の見立てを誤れば様々な副作用がでることがありますが、経験と知識から「これだ!」と考えて漢方薬を出しても、効かないどころかかえって具合が悪くなったりすることもあります。

  これは処方をする側の熟練度の問題の場合もありますが、個人差の範囲で副作用が出てしまうことがあるということなのです。よく見られるのは、吐き気や下痢、胃痛や胃のもたれ、あるいは薬疹などで、これは処方して飲んでいただかなければ分からないことが多いのです。

 ご質問の「加味逍遥散」は更年期障害をはじめ月経障害、抑うつ状態や神経症など多岐に渡って用いられます。証の虚実でいきますと虚証タイプ(虚弱体質)の方剤ですから、73歳の方でも副作用がでることはまずないので服用していただいても大丈夫だと思います。ただしこの「加味逍遥散」は生薬として柴胡が入っていますので、「間質性肺炎」になる可能性があります。服用を開始してからカゼのような症状がなかなか取れない時には、間質性肺炎を疑って胸のX線写真を撮ったほうがいいでしょう。 ただ、この間質性肺炎はめったに起きるものではなく、小柴胡湯を服用した場合で2万5千例に1例の発生といわれています。

 漢方薬の“賞味期限”ですが、ツムラで出している漢方薬の場合5年ということになっています。製造されてから薬局に何年も在庫されていることは通常ないので、薬をもらってから5年と考えていいと思います。ただし、これはアルミ包装の場合です。あまりありませんが、薬局でパラフィン紙に包装し直して出された場合はせいぜい数カ月でしょう(しけやすくなり、水分を含むとカビなどが生えやすくなるからです)。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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