番外編「今月のオススメ映画」
不定期に更新する連載「映画とおいしいごはん」ですが、深まる秋にオススメの映画をご紹介します。
10/23(金)より公開予定
「きみの瞳が問いかけている」。
吉高由里子、横浜流星のW主演で贈る、切ない純愛ラブストーリーです。
~ストーリー~
ある日、不慮の事故で視力と両親を失ってしまった明香里。明るく地道に毎日を過ごす彼女は、人違いという小さな偶然によって、罪を犯してキックボクサーとしての将来を絶たれて心を閉ざす青年・塁と出会う。目が見えなくても笑顔をみせる明香里と会話を重ねるうちに安らぎを覚え、お互いに大切な存在に変わっていく。だが、彼らの出会いの偶然は、あまりに残酷な運命に繋がっていた……。
家族がいなく、互いに孤独に闇を生きてきたふたり
物理的な闇の中生きる明香里と、心情的な闇を抱える塁。互いに家族がおらず、支える人が身近にいない中でふたり出会えたことは、心が安らぐ瞬間であり、やっとつかめた幸せ。健常者とは異なる生活習慣が必要とされるだけに、観ている側もちょっとしたことで一緒に喜びを感じました。今は儚くとも、次第に二人の絆が強まっていくだろうと期待していたのに、突然突き付けられた訪れた厳しい事実と現実。
どんどん起こっていく悪いことの連鎖に、心が締め付けられます。ドラマチックではないけれど穏やかに日々を送れることがリアルな世界か、それともそう簡単に物事がうまくいかないのが現実なのか。こじれた運命の糸の行く末を、そっと見守るような感覚になりました。切なすぎて、思いがけない喜びに対してなど、涙が出ました。秋にぴったりの映画です。
監督:三木孝浩
出演:吉高由里子、横浜流星、やべきょうすけ、田山涼成、野間口徹、岡田義徳、奥野瑛太、般若、坂ノ上茜、森矢カンナ(友情出演)、町田啓太、風吹ジュンほか
札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌ほかにて、10月23日(金)より公開。
「美味しい」という日本語は奥深く・・・。もし同じものを家族が作ったら美味しい!と評価する味、普段自分一人で食すには十分な好みの味、 人にオススメしたい味、衝撃的に自分の記憶に残る味etc。庶民的なものからプチ贅沢なものまで、幅広く食べ歩きをしています。
編集OM(オム)が書いた記事はこちら