【第8回目】札幌市在住のフォトグラファーで映像作家のニール・ハートマンさんにお話を伺いました
2 0 3 0 年北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会が実現すると、私たちの街・札幌はどのような姿へと変貌を遂げるのでしょうか?
札幌市在住のフォトグラファーで映像作家のニール・ハートマンさんにお話を伺いました。
市民がもっと雪を楽しんで 札幌を世界に誇れるスノーリゾートに
Neil Hartmann(ニール・ハートマン) さんプロフィール
フォトグラファー、映像作家
アメリカ・サンディエゴ出身。1991年に北海道へ移住。’90年代後半からスノーボードの広告作品や映像作品を手がけるようになり、スノーボードムービー「CAR DANCHI」シリーズは代表作の一つ。近年は自身のYouTubeチャンネルも注目を集める。
長野から札幌、五輪で繋げる スノボ文化と子どもたちの夢
初めてスノーボード競技がオリンピックの正式種目になった長野五輪で、僕はハーフパイプ会場のMCを務めたんだ。世界のトップライダーが五輪の舞台で競い合う光景は、今も瞼に焼き付いているよ。北京大会で、念願だったスノーボード日本初の金メダルを獲得したから、その活躍に憧れてスノーボードを始めた子どもたちも多いんじゃないかな。札幌冬季オリパラが実現したら、地元の舞台で活躍する彼らの姿が見られるかもしれない。長野から受け継がれたスノボ文化と子どもたちの夢を、また間近で応援できたらうれしいな。
雪の楽しさと魅力を伝える 都市型スノーリゾートを目指して
今でこそ北海道の雪山は世界中のスノーボーダー・スキーヤーを魅了しているけれど、僕がはじめて北海道を訪れた’90年代初頭は、まだあまり知られていなかったんだ。きっかけはやっぱり、1998年の長野オリパラだったと思う。海外メディアに頻繁に取り上げられたことで日本の雪山の知名度が上がって、その中でも抜群の雪質を誇るニセコや富良野が知られるようになった。札幌は人気の観光地だけど、スノーリゾートとしての知名度はまだまだ。でも、自然環境や都市としてのポテンシャルが高く、今後発展する可能性は大きいと思う。2030年冬季オリパラの実現は、「都市型スノーリゾート・さっぽろ」をPRするまたとないチャンスになる。そのために僕たち市民がもっと雪を楽しんで、その魅力を世界に伝えられたらいいね。
札幌市ホームページでも記事を公開中
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