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行ってきました!「水曜どうでしょう祭 FESTIVAL in SAPPORO2019 」インタビュー後編

ライフスタイル 2019年10月16日

6年ぶりに開催された「水曜どうでしょう祭 FESTIVAL in SAPPORO2019 」。

HTBの深夜に放送されるローカルのバラエティ番組といえども、日本全国に数多くのファンに支持される番組のイベントだけに、チケットは即完売。大いに盛り上がる最中に行われたインタビュー取材の続きを、できるだけ原文でお伝えします。

★インタビュー前編はコチラ★

https://www.poroco.co.jp/newsreport/685/

久々に旅に出た4人。互いに対する新しい発見とは・・・

大泉(以下・大)/やはり「どうでしょう」という番組は、みなさんは我々が自然に旅に出れば成立すると思っているかもしれないけど、決してそうではない。必死に面白くしようとしている我々が居たから面白いことになっているわけですよ。そこをいよいよ放棄し始めた

鈴井(以下・鈴)・藤村(以下・藤)・嬉野(以下・嬉)/爆笑
/その努力もしなくなった(笑)

/以前は随分私を藤村君がいじって成立するものがあったけども、今回はそれすら放棄し始めたので、いよいよ私の方からここらでひとつ、物真似でもしましょうかと。
/笑
/あなたの方から提案を!
/もう、もう涙ぐましい提案をね。やります?みたいな。であれば、どーぞ的な。そういう展開ですよ。キーワードは「期待するな」ですよ。
/過剰な期待はやめてもらいたい(笑)

役者として大成した大泉。どうでしょうに出るリスク、失うものとは?

/もうね、リスクしかないですよ(笑)。世の中の人はね、やれ小さいやつだとかケチだとかね。この番組に今でも行っている、この番組の放送を今でも許しているということに対して、度量のデカさというものをね。
/笑
/主演をするような役者の中で、誰がこの番組の放送を許すかと!新作のロケがありますで、誰がスケジュールを割くだろうと。声を大にして言いたいな。
/そうだね。
今でも僕は行くわけだから。今回は3年前のロケですけど、私は1週間という時間を割いてあげたのにも関わらず、彼らは「そんなに要らない」。
 一同/爆笑
/大泉さん、これだけリスクを背負ってどうでしょうに参加してるというのに、そんなに要らないと言われちゃうと、どっちなんだろうねぇ。
/(ボヤき節で)私が何に対して頑張っているのか分からない
 一同/笑
/私はどうでしょうさんのために頑張ろうと思っているんだけど、制作側はそこまで前のめりになってもねぇ~て。いや結構ですと。・・・私は一体、誰に求められて頑張っているのか今でも分からない。
/これは新たな境地でリスクを背負ってますね。そりゃあねぇ。
/今回もリスキーですよ。
/うん、今回もリスキー。
/私がやったことを踏まえると・・・放送になるということは・・・役者大泉洋にとって、1つもいいことはない
/わはははは!

どうでしょう祭で実際にお客さんと対面して・・・

悪天候でも、新作を楽しみに集まった数多くの番組ファン。
悪天候でも、新作を楽しみに集まった数多くの番組ファン。

/みなさんの番組に対する愛情の深さとか、そういうものをステージ上でひしひしと、凄い圧を感じて。もう、怖い!(笑)みんなの愛が怖い(爆笑)
/まあ確かにその、「どうでしょう祭開幕!」と言ったときに、テーマソングがかかるわけですね。あのチャーンチャンチャンという・・・あれがかかった瞬間にあの曲をみんなが口ずさむ。あれ口ずさめる曲じゃないから!誰も歌っていないわけで。そして、この会場近辺にファンが殺到するということで、幼稚園が閉園になっているわけですよ。
/初日はお休みになっている。
/それぐらいの現象が起きてるわけですよ。

/もうひとつ、「どうでミー賞」が開催されて、連日、ファンが選ぶ名シーンが発表になるわけですけれど、今日は私の家族が会場に来ていて、家族の前で名シーンとしてジャングルのトイレのシーンが出たというのは遺憾の思いでいっぱい。そういったことでも、投票をして頂いたファンの皆様に迷惑な思いでいっぱい。
決して彼らは悪意ではないんですよ。結果として図らずもね。

/この会場は傾斜になってまして、スキー場ですからね。1万人がワッといる画は素晴らしかったし、最後に樋口さんの1/6をみんなで歌ったときは、不覚にもぐっと来るものがありました。
/誰しもあるじゃないですか。そこに居ればほっとできるとか、安らぎのときとか。僕は今田舎の森にいるので冗談抜きに何も無いですけど、森に居るだけで淘汰されるものがあって。多分この会場にいらっしゃってる皆さんも、番組や、さらには出ているこの4人と直接出会うということによって日常生活からちょっと離れてどこか浄化されるような思いとか、そういう風になってくださってるんだろうなと。そう思うと、そういう存在になれたことは幸せに思いいますし、そう思ってくださることには感謝しています。

 

1万人がネタばれさせない「どうでしょう」愛と、どうでしょうの魅力とは

記者/1万人が新作を既に見終わっているのに全くネタばれがない・・・

/みんな、どうでしょう愛が凄いんだね。1万人がそこに居るのにネタばれをさせないというのは凄いことで。彼らもおそらく、この会場に来ていない人たちも仲間なんでしょうね。藩士という。絶対ネタばれさせないんだ!という思いは、本当凄いなと。

 

記者/そこまで支持される、どうでしょうの面白さのポイントとは?

/撮っているとき、本当に笑っているから。本当に笑っているものというのは、その後も本当に笑っちゃう。シカのときもね、あれは誰も笑っちゃいないんですけど、本当だったから。終わったあとに「何だあのフニャフニャのマット」というときに、本気で笑っているから。安心もしてるし。事実だったから、あれは。だから、単純に今でも笑えるということでしょうね。

/テレビ番組の作り方としては非常に勇気を要する、ある意味非常識な、作り手であるディレクター陣。撮影段階で照明は無いのか!とか、(そもそも)真っ暗でロケをすること自体無いですし。カメラワークで余計なことをしないで全部伝えようとする信頼関係と、それを放送するというディレクターの凄さ。普通のテレビマンには作れない。水曜どうでしょうに憧れてテレビ業界に入った人でも、あの勇気はないし、まず上のプロデューサーに怒られる(笑)。

一同/笑

/現に、オーストラリアとか最初の頃は怒られましたもんね。
/あの、他の画、何で無いんだと(笑)
/なんで車の中ばっかりなんだと(笑)
/怒られるまではいかないけど、向こうもポカン、だよね。他に無いの?と。
/それが今でも続いているし、やれるというが、「水曜どうでしょう」の一番の強みでしょうね。
最初戸惑いましたよ。非常識な作り・・・
/この方もこうして言われますけどね。カブの旅とかやってますと勝手に何処かへ行かれちゃう。

一同/笑

/これは体質!。止めようがないということですね。その4人のまんまで来ちゃった今がある。


/もっともっと、カブのウィリーを超えるような、緊張感のある荒々しい映像を撮りなさいと言っているのに、どんどん彼らの士気が下がるばかり。老いを見せてゆくと言い張ってますからね。我々の老いを見せていくという、番組の姿勢自体には、一周廻った新しさを感じてますね。まさに円熟といっていいんじゃないでしょうかね。樽の中で熟成して、じわじわと腐り始めてる。

一同/笑

/もうそろそろ飲んだほうがいい。途中ちょっと変な菌が入っちゃって、変な匂いのする、そんなのが出始めているな、と。

一同/笑

★会場のレポートはこちら★ https://www.poroco.co.jp/newsreport/686/

※2021/4/1以降の各記載価格はすべて消費税込価格となります。
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この記事を書いた人
編集OM(オム)

「美味しい」という日本語は奥深く・・・。もし同じものを家族が作ったら美味しい!と評価する味、普段自分一人で食すには十分な好みの味、 人にオススメしたい味、衝撃的に自分の記憶に残る味etc。庶民的なものからプチ贅沢なものまで、幅広く食べ歩きをしています。

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