大丸・松坂屋が取り組む、地域共生を考えた持続型参加プロジェクト「Think LOCAL」。 その一環として今回実施する「買って、食べて、参加して! キャンペーン」は、コロナ禍によって大きな影響を受けた、地元や全国の施設・団体を応援するというもの。 そこで、札幌エリアの対象施設である「円山動物園」園長の加藤修さんに話を伺いました。
1951年に北海道初の動物園として開園して以来、地元の人に愛され続け、今では年間約100万人の方が訪れています。2018年3月にはホッキョクグマ館が、2019年3月にはゾウ舎がオープンするなど、時代に合わせた新しい施設も続々と誕生しています。また、野生動物の保護活動や動物の飼育・展示を通じ、環境の大切さ、命の大切さ、人と動物の共存などについて楽しく学べる、環境教育の場としての役割も担っています。
新型コロナウイルスの影響により臨時休園を余儀なくされましたが、当然のことながら休業中も動物の飼育は続きます。スタッフは1日も早く再開したいと願っていましたが、動物たちは、「人がいる・見られる」という適度な刺激が失われたことで一時的に警戒心が緩んだのか、随分のんびりとしていました。現在は通常営業に戻っていますが、ご年輩の方や団体のご利用が少なくなったため、平日の来場者数は昨年と比べて半数以下になっています。
「緊急事態宣言」の解除に伴い、まずは屋外施設のみ開園し、その後、園内にマスク着用ゾーンを設けたり、排煙窓の開放や手指の消毒などさまざまな対策を施すことで、全施設を開館しました。それにあわせ、スタッフによる解説や学習プログラムも再開しています。お客様たちも、来園の時間帯をずらしたり、ソーシャルディスタンスを守ってお喋りを控えるなど、お互いに協力しながら楽しんでいただいており、感謝しております。
これまでも北海道の方にはさまざまな形でご支援やご協力をいただいてきましたが、今回は道外の方にも円山動物園を知っていただけると聞き、嬉しく思っております。10年前と比べて施設は新しくなっていますし、新しい動物も来園しています。動物の見え方も変わっておりますので、「動物園は久しぶり」という大人も十分楽しめると思います。ぜひ、この取り組みを通して円山動物園の実状を知っていただき、ご支援いただくとともに、ご家族やお友だちと一緒に遊びに来ていただけると嬉しいですね。
キリンは草食性の動物で、長い舌を上手に使い、木の高い位置にある葉や花を絡め取りながら食べます。動物園ではその様子を見ていただけるよう、高いところに給餌台を設置しておりますが、キリンの成長に合わせて、もっと高くする必要がありました。また、この秋にはキリンのメスが仲間入りするのに合わせて給餌台を新調したいと考えております。これまで飼育員が給餌台に登って餌を入れておりましたが、新調と同時に、餌台の高さが増しても飼育員が安全に給餌ができるような仕掛けも施したいと思います。
[ 円山動物園基本情報 ]
札幌市中央区宮ケ丘3番地1 TEL. 011-621-1426
営業時間 3月1日~10月31日/9:30~16:30(最終入園16:00)、 11月1日~2月末日/9:30~16:00(最終入園15:30)
定休日 第2・4水曜 料金 大人800円、 高校生400円、中学生以下無料(中学生は生徒手帳を提示)
今までporocoでも円山動物園の楽しい情報をたくさん紹介してきました。大丸・松坂屋の「Think LOCAL」活動、poroco誌面を通してこれからも円山動物園を応援していきます。(porocoスタッフ一同)
日本の各地に店舗を構えている大丸・松坂屋が、それぞれの地域の街や人々の課題をお客様と一緒に考え、応援していく社会貢献への取組みです。
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