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【たすけてドクター】039. 咳やくしゃみをすると、時々尿漏れをしてしまう
2018年8月1日

咳やくしゃみをすると、時々尿漏れをしてしまう

Q. 出産後、咳やくしゃみをすると、時々尿漏れをするようになりました。改善方法はあるのですか?
(32歳・主婦)

A. 尿失禁は隠れた女性の症状で、更年期以降に多くなります。症状が症状なだけに、人知れず悩んでおられる方も多いのではないのでしょうか。ある統計によりますと、出産経験のある女性であれば20歳代で4割、30歳代で5割の人が尿失禁があるにもかかわらず、実際に診察を受けたことのある人はわずか6%ということです。

 尿失禁にはいろいろな種類があり、特殊なものを除けば次の3つがあります。まず1つめは「腹圧性尿失禁」といい、咳やくしゃみをしてお腹に力が入った時に漏れる場合。ご質問の方はこれに当たります。

 もう1つは、尿意が生じるとトイレまで我慢できず漏れてしまう「切迫性尿失禁」です。この2つが一緒になったものを「混合性尿失禁」と呼んでいます。

 3つめとして「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」がありますが、これは膀胱に尿がいっぱいに貯まっても排尿されず、少しずつ漏れ出てくるもので、膀胱の神経が障害された場合に生じます。

 「腹圧性尿失禁」は出産や加齢により、尿道を支えている骨盤底の筋肉が弱くなることによって、膀胱が下に落ち込み尿道を締める力が弱くなり、腹圧がかかった時の圧力に負けてオシッコが出てきてしまうもので、女性に多いタイプです。

 骨盤底筋体操をして筋肉の力をつけるのが治療になります。その他に飲み薬もありますが、重症例には膀胱を吊り上げる手術をすることもあります。なお、この「腹圧性尿失禁」は更年期障害の症状としても出ますので、女性ホルモンの補充療法によって改善されることがあります。

 「切迫性尿失禁」は膀胱収縮を司っている排尿筋が過剰に収縮してしまうのが原因です。筋肉が敏感になっていて、チョットした刺激にも反応してしまうので、こうした膀胱のことを"不安定膀胱"といいます。治療には排尿感覚を延ばす膀胱訓練という理学療法と膀胱を安定化させる薬物療法があります。

 「溢流性尿失禁」は前の2つに比べると少ない症状なのですが、膀胱にきている神経が障害されているので、いざオシッコをしようと思うと出ないのに、1日中タラタラと漏れてくるのでやっかいです。前立腺肥大や前立腺癌が原因になっていることが多く、男性に多い症状なのですが、女性でも子宮癌の手術の後や糖尿病によって神経が侵されて起きることがあります。

 糖尿病が原因の場合には薬がありますが、手術による場合には自己導尿といって自分でカテーテルを尿道口に入れて、オシッコを出さなければならないこともあります。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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