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【たすけてドクター】129. 妊娠中に風疹にかかると胎児に影響は?
2018年8月1日

妊娠中に風疹にかかると胎児に影響は?

骨盤腹膜炎を繰り返すと不妊につながるの?

Q.  風疹の予防接種を受けていないのですが、妊娠中に風疹にかかると胎児に悪い影響を及ぼすと聞きました。いったいどんな影響を及ぼすのでしょうか? また、予防接種はどこで受けたらよいのですか?
(27歳・会社員)

A. 妊娠中にかかる感染症で問題になるものはいくつかありますが、今はほとんどない梅毒を別とすれば、“赤ちゃんに障害をもたらす場合がある”ということでは風疹がその筆頭でしょう。


  風疹は“三日ばしか”とも呼ばれており、風疹ウイルスの飛沫感染によって起こります。症状としては一般的に発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められますが、大体は軽症です。また、症状が出ないまま(不顕性感染といいます)免疫を獲得してしまう人が、15~30%ほどいるといわれています。


  1度かかると終生免疫になりますので、妊娠するまでに風疹を“経験”しておけばいいわけですが、妊娠初期に風疹の抗体を持っていないお母さんが風疹にかかると、「先天性風疹症候群」といって生まれてくる赤ちゃんに難聴や、白内障、心奇形などの先天異常が出ることがあります。しかし、発症する割合は妊娠週数で変わります。妊娠4週までにかかると60.9%、妊娠5~8週では26.4%、妊娠9~12週で7.9%と低くなり、妊娠20週以降では胎児奇形の心配はない、という研究データがありますので、妊娠初期が要注意です。


  以前は、女子中学生を対象に風疹の予防接種がおこなわれていました。風疹症候群の発生を防ぐため、妊娠可能な女性に免疫を与える目的で、'77年に予防接種法で定められ施行されたのですが、'94年の予防接種法の改正に伴い、対象者が生後12カ月~90カ月未満(1歳~7歳6カ月)の男女に変更されてしまいました。したがって'79年4月2日~'87年10月1日生まれの人('05年現在、17歳~26歳の人)は市町村がおこなう定期予防接種として、予防接種を受けていないことになります。このため、この年齢層の人に対して'95年4月~'03年9月までの間、「経過措置」として定期予防接種を受けることができる期間が設けられたわけです。しかし、実際にはこの年齢層の接種率は低く、風疹の免疫を持たない女性が多いと考えられています。


  予防接種に使う風疹ワクチンは、弱毒ワクチンといってほとんど症状はでませんが、接種後は3カ月間は避妊しなければなりません。もちろん妊娠中は論外です。ワクチンの接種は小児科でやっていますが、1度お電話で確認してから受診された方がいいと思います。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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