今月の映画とおいしいごはん
グルメはもちろん、アート・音楽・舞台・映画と、鑑賞することが大好きな編集OM(オム)です。
ごはん情報はちょっとお休みして、秋の新作映画をお伝えします。
先日、公開スタートになった「総理の夫」です。
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【あらすじ】
原田マハのベストセラー小説を映画化。
鳥をこよなく愛し、鳥類研究所に勤務する相馬日和。とある朝、政治の世界に生きる最愛の妻・凛子から、意味深な言葉を投げかけられます。
「ねえ、日和くん。もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」
北海道の大自然への出張を終え、空港に着いた日和を待ち構えていたのは、報道陣の集団。何と、野鳥を観察している間に、妻が日本初の女性総理に就任していたのだった。
ファーストジェントルマンとなった日和も行動を徹底的に管理され、混乱する日々。総理として一層多忙になり、働きづくめになる凛子。
凛子を支えた野党党首の裏切りもあり、衆議院解散から総選挙を迎える二人だったが……。
普段、政界に関することに興味を持つことが少ない私ですが、この映画は抵抗感なく惹きこまれました。もしかしたら、主人公の日和の視点が近いのかもしれません。
そして女性で政治に携わる人は勇ましいイメージを持っていましたが、中谷美紀さん演じる凛子はやわらかな部分を併せ持っていてさわやか。魅力的です。総理が女性ということで、家庭と仕事、育児の両立の問題にも直面します。
政界をドタバタに面白おかしく描いたものでもなく、ところどころリアル。劇中でトラブルに遭遇する場面でも、こちらの予想を超えた対応で、実際にこんな女性が総理になったら…と夢を思い描いてしまいました。
試写後は、つい日本の新しい未来を迎えた気がして、ワクワクした気持ちに。特に女性に観て頂きたい映画です。
札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌、イオンシネマ江別・小樽などで公開中。
【監督】河合勇人 【原作」原田マハ 【脚本】 松田沙也、杉原憲明
【キャスト】田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、木下ほうか、長田成哉、関口まなと、米本学仁、国広富之、寺田農、片岡愛之助、嶋田久作、余貴美子、岸部一徳
【上映時間】2時間1分
【公式サイト】「総理の夫」
<予告>「総理の夫」(YouTube)