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さっぽろカフェ連載(42)/アリサの北海道お菓子店 chat

グルメ 2022年5月25日

体にやさしいだけじゃない、美味しいお菓子を

同店を主宰する柴田愛里沙さんのことを知ったのは、もうずいぶん前のことになる。
自らの体験に基づき、作るお菓子は白砂糖不使用でグルテンフリー。

材料にはどれも体にやさしいものを選んでいて、最近ではお菓子研究家としてメディアで見かけることも多かった。(そして無類の猫好き!)

「アリサの北海道お菓子店 chat」では、アレルギーに配慮したバースデーケーキやウエディングケーキなどのオーダーも受け付けている。
「アリサの北海道お菓子店 chat」では、アレルギーに配慮したバースデーケーキやウエディングケーキなどのオーダーも受け付けている。

あるとき、百貨店の催事で手にした「フィナンシェパイ」の美味しさに驚愕。しっとりとしてコクがあって、コーヒーにも紅茶にも、ものすごくよく合う。
それまで抱いていた

「ヘルシーなお菓子=体にいいから食べる」

というイメージはあっさりと覆されてしまったのだった。

心穏やかに過ごすカフェ時間

お店の1階では低アレルゲン品種『ゆきひかり』の米粉や、有機豆乳、有機ココナッツオイルなどを使った洋生菓子&焼き菓子をはじめ、ハーブティーなどを販売。

購入したスイーツは2階の喫茶スペースで食べられるようになっている。

 

靴を脱ぎ、急勾配の階段をゆっくり上っていくと、広がるのはこじんまりとしながらもセンスのよい空間。

風に揺れる麻のカーテンや、静かに時を刻む古時計、木目が美しいテーブル。

どこを切り取っても心地よく、体の芯からほっとする。

古い民家を改装したおしゃれな空間。
古い民家を改装したおしゃれな空間。
窓からは時折そよ風が吹き、小鳥のさえずりも聞こえてくる。
窓からは時折そよ風が吹き、小鳥のさえずりも聞こえてくる。

この日はレモンのショートケーキとハーブティーをセレクト。
素朴なスポンジケーキの間に挟まった自家製レモンカードは、一般的なものよりずっとレモンのみずみずしさが感じられ、外側を覆うクリームは淡雪のように軽やかに消えていく。

レモンカードは本来、ものすごく大量のバターを使うので少し罪悪感が伴うけれど、こちらのものは爽やかな酸味とともに、するりと喉を通っていく。

「レモンのショートケーキ」600円のほか、ハーブティーは400円。
「レモンのショートケーキ」600円のほか、ハーブティーは400円。

みんなのためのテーブル

同店ではお菓子教室も開催していて、素材のことやちょっとしたコツも教えてくれる。

参加してみてわかったのは、家族のアレルギーなどで「食べることを楽しむ」ということに苦労されている人たちの存在だ。

わかりやすく実践的な「お菓子学」。開催のタイミングはSNSにて確認を。
わかりやすく実践的な「お菓子学」。開催のタイミングはSNSにて確認を。

お店のテーマは「one table for everyone!(みんなのためのテーブル)」。


私のように美味しいものをせっせと食べたい人間はもとより、アレルギーのある人、ライフスタイルとしてヴィーガンを選択した人、その誰もが同じテーブルを囲み、同じお菓子を食べて、「美味しいね」って言い合えるなんて素敵じゃないか。

 

南円山の住宅街、隠れ家というにもあまりに隠れていて、見つけるのも一苦労。
でも一歩お店へ足を踏み入れたら、アリサさんの食への深い愛に触れることだろう。

自分が食べているものについて、改めて考えるきっかけになるかも。
自分が食べているものについて、改めて考えるきっかけになるかも。

アリサの北海道お菓子店 chat
札幌市中央区南6条西23丁目4-26

※2021/4/1以降の各記載価格はすべて消費税込価格となります。
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SHOP INFO
  • 店名
    アリサノホッカイドウオカシテンチャット
    アリサの北海道お菓子店chat
  • TEL なし
  • 住所 北海道札幌市中央区南6条西23丁目4-26
  • アクセス 地下鉄円山公園駅4番出口より約12分
  • 駐車場 1台
  • 営業時間 11:00~17:00(喫茶室12:00~16:30)
  • 定休日 日〜火曜
  • 席数 10席/禁煙
  • 子供の利用 OK
  • URL https://chatsweets.jp/
この記事を書いた人
小澤和歌子

編集者&文筆家。札幌を中心に暮らしやグルメについて取材・執筆を行なう。

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