さっぽろカフェ連載(52)/Sagesse et histoire
新鮮な驚きと美味しさに満ちたパフェ
パフェ、なんて素敵な響き。
パフェの語源は「完璧」を意味するパーフェクトだというけれど、まさにその名にふさわしいメニューが「Sagesse et histoire」には並んでいる。
店主は札幌のパフェ文化を牽引してきた人気店で監修を行なってきた佐藤さん。
意外にもお菓子づくりは独学だそうで、いわゆるパティスリーならではのセオリーに左右されない、自由な発想の組み立てが魅力だ。
ピスタチオの美味しさに感動
季節の素材をふんだんに盛り込んでいるためメニューはその時々で変わるのだが、中でもその美味しさに驚愕するのがピスタチオのフレーバー。
これまでもたくさんのピスタチオアイスクリームを食べてきたはずだけど、
同店のものは全然違うのだ。本当に全然。
口に含んだ瞬間、豊かに広がる香りと濃厚でクリーミーな舌ざわり。なのに後味は驚くほど軽やか。
その魅力を存分に楽しめる「たくさんのいちごとシシリー島ブロンテのピスタチオ」は、ある日のメニュー。
イチゴの量もさることながら、“緑のダイヤモンド”とも呼ばれるブロンテ産ピスタチオをふんだんに使っている贅沢なひと品で、「材料代が嵩んでしまうのが悩みの種」とは佐藤さんの言葉。
お値段もなかなかにリッチだけど、ぜひ自分へのご褒美にお試しいただきたい逸品。
素材の魅力を繊細なひと手間で引き出す
パフェづくりの際には、素材同士の相性のよさはもちろん口に含んでなお、それぞれのパーツの魅力がしっかり感じられる味わいを目指しているそう。
例えばレモンは酸味だけでなく心地いい苦味も活かされているし、
道産シナノキハチミツのアイスクリームは、このハチミツ特有のマスカットのようなさわやかな風味がしっかりと感じられる。単に素材そのままというだけではなく、ひと手間を加えることでよりその魅力が引き出されている。
緩急のある食感、すっきりとした食後感。
甘いもの好きだけではない幅広い層にも、佐藤さんのパフェが受け入れられている理由がこの辺りにありそうだ。
気軽なカフェバーとしても
カウンターの奥にはずらりとウイスキーやコニャックの瓶が並んでいて、常連客の中にはこちらを目当てにさらっと飲んで帰る人もいるのだとか。(かっこいいから真似してみたい)
さらにこちらはエスプレッソも美味しくて、甘さ控えめのクリームがたっぷりのった「カフェ・ヴィエノワ」など、札幌ではあまり見かけないメニューもある。
ドリンクだけなら気軽なテイクアウトもおすすめで、円山公園でお散歩がてらに楽しむものよさそう。
季節ごとのスイーツプレートやキュートなクッキーなど、新しい商品も続々と登場予定だそうでこちらもお楽しみに。
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店名
サジェス エ イストワールSagesse et histoire
- TEL なし
- 住所 北海道札幌市中央区大通西24丁目1-12
- アクセス 地下鉄円山公園駅5番出口より約3分
- 駐車場 なし
- 営業時間 13:00〜17:00 *LO 16:30(金・土曜、祝前日のみ19:00〜23:00 *LO 22:30も営業)
- 定休日 火曜、ほか不定休あり
- 席数 10席/禁煙
- 子供の利用 OK
- URL https://www.instagram.com/seh.parfait/