さっぽろカフェ連載(28)/珈琲とサンドイッチの店 さえら
多彩なバリエーションに思わず目移り!
席へ案内されてメニューを開くと、まず食いしん坊を悩ませる難題。
「今日は何をべようか……。」
サンドイッチの専門店である「珈琲とサンドイッチの店 さえら」。
こちらは定番のハムやタマゴはもちろん、揚げたてのメンチカツやえびカツ、あっさりとしたチキンサラダなど約15種類の具材の中から好みの2種類を選ぶスタイル。そのバリエーションは90種類を超え、まさにエンターテイメント!
あれこれ迷いながら選ぶのも、同店ならではの楽しみなのだ。
贅沢な素材をお手ごろに
看板メニューは「たらばがにサラダサンド」。
以前は脚を使っていたけれど、現在はたっぷりのほぐし身にチェンジして、さらに旨味が強いひと品へと進化した。早い時間に売り切れてしまうことも多い、お店の自信作の一つだ。
それにしてもこんなにタラバガニがたくさん挟まっているというのに、あまりにリーズナブルである。
「ウチは美味しいことが第一だから、素材にはしっかりお金をかけてます。だからあんまり儲かってないんだよね」と、茶目っ気たっぷりに話すのは店主の田村さん。
聞けばタラバガニサンドと人気を二分するフルーツサンドにも秘密がある。
使うのはパティスリーでもなかなかお目にかからない、口どけのいい脂肪分47%の濃厚生クリーム。あくまでもサンドイッチだから甘さはひかめで、甘酸っぱいフルーツと相まって、驚くほどに食べやすい。
パンへのこだわり
パンは京田食品への特注品を使用。焼きたてを一晩寝かせることで程よく水分が抜け、具材を挟んだときの完成度が格段に上がるのだそうだ。
カウンター内では、幾重にも重なったパンと具材を鮮やかにカットする迷いのないナイフ捌き。
さらにすぐ横ではサンドイッチが仕上がるタイミングを見計らいつつ、コーヒーがスタンバイされる。
気さくにゲストと会話を交わしながら、きびきびと働く気持ちのいいスタッフのチームプレーには、いつも感心させられてしまう。
世代を問わず愛され続ける
意外と知られていないおすすめが店内限定の「トーストサンドイッチ」。
こちらは山型のイギリスパンを、こんがりこぎつね色にトーストしてから具材を挟むので、しっかりとした食べ応えがある。毎回オーダーする密かなファンも多いメニュー。
落ち着いた雰囲気の店内をぐるりと見渡せば、ランチを食べにきたお一人様のビジネスマン、百貨店の紙袋を下げた女性グループなど世代も性別も様々。親子三世代で訪れるゲストもいるというから、その歴史と人気ぶりを感じられる。
いつもの場所にいつものお店がある。
そんなよろこびを感じつつ、今日も散々悩んでは、いつものメニューを注文してしまうのだ。
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店名
サンドイッチノミセ サエラサンドイッチの店 さえら
- TEL 011-221-4220
- 住所 北海道札幌市中央区大通西2丁目 都心ビルB3
- アクセス 地下鉄大通駅直結
- 駐車場 なし
- 営業時間 10:00~18:00 *LO 17:00 ※パンがなくなり次第終了
- 定休日 水曜
- 席数 39席/分煙
- URL https://twitter.com/caetla_1975/