老舗の中に新たな萌芽。「蝦夷前」天ぷらで旬を味わう
すすきので長年愛されている日本料理の老舗で、アラカルトでも楽しめる「かじゅある割烹 浪花亭」。中に入り左手の暖簾をくぐると別店舗の「天ぷら成」へ。
今月のひと皿「成まぶしご飯」は、コースの最後に出てくる締めのご飯。室蘭工業大学で造った特製の鍋で炊いた味付けしたご飯の上に、タレをくぐらせた穴子の天ぷら、あさつきを載せて豪快に混ぜ、まずは「天バラ」としていただきます。そのあとダシを加えて「天茶」にと、二つの味を楽しめます。お腹がいっぱいの場合は、お土産にも。
こちらのお店は、クラウドファンディングを利用し、コロナ禍の’21年4月に浪花亭三代目・村井成至さんがオープンさせました。
村井成至さんは、京都「菊乃井」で約7年修業し、東京・銀座「天ぷら 近藤」でも研鑽を積んで故郷の札幌へ。「天ぷら店が少ないこの地で、北海道ならではの天ぷらを」という思いでスタートしました。
メインの天ぷらは、北海道の旬を感じる食材を中心にした鮮度のいい「蝦夷前」。素材ごとに丁寧に揚げていくのを眺めながら、合わせるお酒は日本酒はもちろん、シャンパンやワインも豊富。
衣をつけて揚げた海苔の上に、たっぷりのウニと本わさびを。磯の香りとウニの甘みが絶妙。箸を使わずいただくと味わいもダイレクトに感じられます。
店内には、北海道のナラの木を使った新しく美しいカウンター。7名限定の特等席で、じっくりと眺めながら天ぷらを味わえます。
旬を感じるために季節ごとに訪れたくなるお店です。
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店名
テンプラ マサ天ぷら 成
- TEL 011-231-7280
- 住所 北海道札幌市中央区南4条西4丁目松岡ビル1F(すすきの浪花亭内)
- アクセス 地下鉄すすきの駅2番出口すぐ
- 駐車場 なし
- 営業時間 17:30~/20:00~(二部制)
- 定休日 日曜、祝日
- 予約 要
- 席数 7席/禁煙
- 子供の利用 不可
- URL (インスタグラム)@naniwatei_1962
幼少期の数年間を熊本で過ごし、旭川、小樽、そして札幌へ。2014年よりporoco編集長、2021年8月よりporoco統括編集長(北海道生活、niwacul統括編集長兼務)。美味しい情報を発信して札幌を元気にしたい!と日々奮闘中。美食家などに与えられるギルドクラブジャポン「コンパニヨン・ド・サントゥギュゾン」’23年に就任。
poroco統括編集長・福崎里美が書いた記事はこちら