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さっぽろパンスタイル (23)/ PAUSE PANEポーズパン

グルメ 2022年5月2日

札幌で活躍するパンコーディネーター・森まゆみさんのWEB連載。札幌のパンにまつわる、あれやこれやの美味しいお話をチェックして!

 

 

 

食事に合わせて食べるために生まれた“リストランテのパン”

オーナーシェフの五十嵐圭さん
オーナーシェフの五十嵐圭さん

開業9年を迎える「PAUSE PANE(ポーズパン)」

オーナーシェフの五十嵐さんは、東京のリストランテでイタリア料理の腕を振るった料理人の経験を持つ。

パンと料理とワインの三位一体に魅力を感じ、特に食事に合わせて食べるパンを追求したいと、店名のサブタイトルに“リストランテのパン”と掲げて、出身地の札幌で2013年にパン屋を開いた。

パンのラインナップは5種類。基本的に料理のイメージに合わせたパンを考案している。

「5種類は一人で焼くにはちょうどいい。自分なりに完成度の高いを目指しています」

「自分はパン職人とは言い難い。パンよりも先に料理。料理が盛り付けられた皿を思い描いてからパンをつくる。料理人の感覚を忘れずにパンに取り組みたい。おいしいパンの隣りには料理があるというのが店のコンセプトです」と、五十嵐さんは思いを話してくれた。

パンと料理とワインの組み合わせを提案する店内

パンと料理とワインの三位一体を提案する店内
パンと料理とワインの三位一体を提案する店内

シンプルで無機質なデザインがおしゃれな雰囲気の店内には、5種類の大型パンが並ぶ。

そのままのサイズで、あるいはハーフカットや1/4カットで提供するアイテムがある。

パンをおいしく食べるワインやオリーブオイルの販売もしている。

最近では、五十嵐さんが腕を振るう料理がテイクアウトで食べられる。

味わい深いシンプルな2種

「BURRO SOFFICEブッロソフィチェ」 (442円)
「BURRO SOFFICEブッロソフィチェ」 (442円)

バターのかたまりをフランスパン生地に包んで焼いたシンプルでいて、コクのあるパン。

ソフトな食感も特徴。

鶏肉など淡泊な食材の料理に合う。

「FOCACCIA SALEフォカッチャサーレ」 1/4 (442円)
「FOCACCIA SALEフォカッチャサーレ」 1/4 (442円)

北海道産小麦「春よ恋」の全粒粉を使用したフォカッチャ。

オリーブオイルをパン生地に練り込み、強い香りが印象的で、歯切れのよさが特徴。

フランスのゲランド産岩塩を振りかけてから焼き、塩味とミネラル感が小麦粉の香りを引き立てる。

スモークした加工肉やソーセージに。

バラエティーパンであっても料理との相性は抜群

「UVA PASSAウーバパッサ」 ホール(648円)ハーフ(324円)
「UVA PASSAウーバパッサ」 ホール(648円)ハーフ(324円)

レーズンから起こした自家製酵母を使ったグラハム粉混合のパン生地に、レーズン&くるみを入れたパン。

濃厚で奥深い旨みを感じる。

ほろりとした食感を目指したという。

クリームチーズをのせたり、鴨・鳩・鹿などのジビエ料理に。

「CHOCOLATAチョコラータ」 ホール(648円) ハーフ(324円)
「CHOCOLATAチョコラータ」 ホール(648円) ハーフ(324円)

コーヒー・ビターチョコレート・バター・くるみをパン生地に練り込んで焼いた、ほろ苦いパン。

チョコレートのパンでありながら、甘さを感じないところが、あえて食事用のパンと提案する所以のようだ。

家庭ではクリームシチューと一緒に。マスカルポーネをのせて食べるもよし。乳製品との相性が良いそうだ。

イチバンはフォアグラとの相性だという。ぜひ試してみたい。

 

ポーズパンオリジナル食パン

「GRIGIOグリージオ」 ホール(810円)ハーフ(405円)
「GRIGIOグリージオ」 ホール(810円)ハーフ(405円)

黒ゴマ・黒豆・黒米・アマランサス・キヌア・大豆・小豆・米のペーストと生クリーム&バターをパン生地に混ぜて焼いた、オリジナル山型食パン。

以前は「ミニ山型食パン」と称していたが、最近サイズが大きくなった。大きめの方が水分含有率が上がって心なしかしっとりを感じた。

五十嵐さんは、シャルキトリー、腸詰、テリーヌなどの加工肉との相性がいいとすすめてくれる。

週末にテイクアウトで販売するパンに合わせる料理

「サーモンのマリネと色々な春の野菜のサラダ仕立て」(734円)
「サーモンのマリネと色々な春の野菜のサラダ仕立て」(734円)

マリネしたサーモンと、春キャベツ・ケール・野ブキ・無農薬みかんなどを合わせて、サラダ仕立てにした前菜。

※お問い合わせの上、販売の要確認

※商品は専用容器に入れてテイクアウトで提供

「白糠産えぞ鹿と青森産牛肉のラザーニャ」(864円)
「白糠産えぞ鹿と青森産牛肉のラザーニャ」(864円)

北海道産「えぞ鹿肉」と青森産「北の里自然牛」を赤ワインで煮込んで、ミルフィーユにしたタリアンの定番料理ラザーニャ。

※お問い合わせの上、販売の要確認

※商品は専用容器に入れてテイクアウトで提供

ほぼ毎日販売するパンに合わせるパテ&ディップ

「豚肉と鴨もも肉のパテ クラッシック」(1,080円)
「豚肉と鴨もも肉のパテ クラッシック」(1,080円)

豚肉と鴨もも肉を白ワインと共にじっくり煮込んでパテに。

店頭ではチョコラータとグリージオに相性がよいとすすめてくれる。

 

※商品は専用容器に入れてテイクアウトで提供

「新じゃが芋と豆、ボロネーゼソースのディップ」(648円)
「新じゃが芋と豆、ボロネーゼソースのディップ」(648円)

新じゃがいもと豆がゴロゴロ入ったディップ」

自家製アリッサ(旨みとコクが加わる辛口の調味料)入りでスパイシーな味わい。

焼いたパンにどっさりのせて食べるのがポイント。

※ディップの内容は要確認

※商品は専用容器に入れてテイクアウトで提供

月に一度のパンと料理のセット「Premavera」

パンと料理のセットは自宅でリストランテ気分を味わえる
パンと料理のセットは自宅でリストランテ気分を味わえる

月に一度数量限定販売するセット料理「Premavera」

パンをピックアップして、それに合う料理やディップなど4~5品をセットに。

1~2名分 3,780円、3~4名分 7,020円

フェイスブックとインスタグラムで告知されるので、予約の上、五十嵐シェフの真骨頂を堪能したい!

黄色いフラッグが目印の店舗にはおいしい情報が盛りだくさん

市電「石山通」電停すぐ、じょうてつバス停「南21条西11丁目」より徒歩3分の交通の便がいい場所に位置する。

黄色いフラッグが目印の店舗外観。

はじめての人にもスタッフが親切にパンの説明をしてくれる。

毎月の料理セットの他、バレンタインデーやホワイトデーなどのイベント用の料理セットも充実。

年末にはパンに合うおせち料理の販売も大人気だ。

パンと料理の情報が満載のフェイスブックとインスタグラムは常にチェックしておきたい。

 

黄色い旗が目印
黄色い旗が目印
※2021/4/1以降の各記載価格はすべて消費税込価格となります。
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SHOP INFO
  • 店名
    ポーズパン ヤマハナ
    PAUSE PANE YAMAHANA
  • TEL 011-511-9700
  • 住所 北海道札幌市中央区南21条西11丁目4-11 1F
  • アクセス 市電「石山通」停よりすぐ
  • 駐車場 なし
  • 営業時間 11:00~18:00(売り切れ次第終了)
  • 定休日 水曜、ほか月1回不定休あり
  • URL http://qtweb.com/pause/
この記事を書いた人
パンコーディネーター・森まゆみ

パンコーディネーター(日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーターアドバンス)

“パンと人を繋ぐ”をテーマにパンと共にあるライフスタイルを提案。
パンイベントの企画・コーディネート、ベーカリーアドバイザーとして活動の場を広げる。
パンとその背景にある様々を取材し、専門誌・テレビ・ラジオ・雑誌などの媒体でパン情報を発信。
消費者向けパン講座「もっとおいしいパン生活」「森まゆみのおいしいパン案内」講師

(株)パンニュース社(東京)ライター。
パンに関するコラムの執筆、講演。

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