【たすけてドクター(胃腸科)】026. 突然の膝の痛みに苦しんでいます

突然の膝の痛みに苦しんでいます
Q. たまに激しく膝が痛み、2~3日もしくは1週間ほど続きます。トイレに行ってもしゃがめないほど痛むことも……。いつ来るのかわからない痛みに悩んでいます。
(49歳・女性)
A. 「変形性膝関節症」の可能性が高い
ときどき激しく膝が痛んでしゃがめないほどになるということですが、症状からすると「変形性膝関節症」が最も近いと思います。膝の関節は上から「大たい骨」、下から「けい骨」という骨でつながっており、前面にいわゆる「お皿」といわれる丸い骨があります。関節は「関節包」という膜で守られ、中で骨と骨とが直接接触してキズがつかないように表面は「軟骨」で被われているのです。さらにクッションの役目をする「半月板」や、関節をスムーズに動きやすくする「関節液」があります。
整形外科を受診し、MRI検査を
「変形性膝関節症」というのは、年齢とともにその軟骨や半月板がすり減ったり傷ついたりして炎症を起こし、痛みが現れる症状です。炎症の刺激によって関節液が増えてくると膝が腫れ、動いたときにギシギシと音がすることがあります。相談者の場合ですとまだ程度は強くないと思われますが、膝のレントゲン検査で骨の変形や間隔の異常を発見することが多いため、整形外科の受診をオススメします。ちなみにレントゲン写真では骨しか写りません。軽度の場合や精密検査のときは、MRIという検査で軟骨や半月板の状態などを直接診てもらうとよいでしょう。
膝の上下の筋肉を鍛えて症状をやわらげる
診断結果が出てあまり重症でないようでしたら、膝に過度の負担をかけないように体重を落としたり、水中でウオーキングや体操などをして膝の上下の筋肉を鍛えてみてください。これらの運動療法についても整形外科の先生が詳しく教えてくれるはずですよ。