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【たすけてドクター】059. 乳ガンの薬の副作用が不安です
2018年8月1日

乳ガンの薬の副作用が不安です

Q. 19歳のときに乳ガン摘出手術(1期後半)を受け、昨年に完治の宣言をうけました。今年縁があり結婚する事になったのですが、子供にガンが遺伝したり、今まで使用した薬の副作用がでてしまうのではないかと不安で結婚に踏み切れないのです…。
(27歳・会社員)

A. お若くして大変な病気をされたので、将来に対する不安をお持ちであるのはよくわかります。大きな問題なので、この狭いスペースでお話をするのは不適当かも知れませんが、少しでも不安を払拭して頂くために見解を述べます。

 質問文に「今まで使用した薬の…」とありますから、乳ガンの手術後によく用いられるホルモン療法薬などは現在服用していないと考え、月経不順の訴えの記載がないことから婦人科的には問題がないと仮定してお話します。

 薬の副作用は妊娠中に服用している時に問題となるのであって、過去に服用した薬では関係がありません。妊娠中の服薬は(特に人間に奇形児を生ずるとはっきり証明されているものは別として)、妊娠中のどの期間にどの程度服用したかがポイントとなります。

 お母さんの体の中に、ある化学物質(すなわち薬です)があるとし、それが赤ちゃんの細胞分裂に何らかの悪影響を及ぼす場合が問題となり、それは薬の種類や服用期間、薬の量によって決まります。服用している期間と妊娠している期間がかち合わなければいっさい影響はないわけです(過去に飲んでいた薬が体の中に排泄されずにずーっと残っていて何か悪さをするなどということはないので御安心を)。

 次に遺伝の問題ですが、率直にいいますとお母さんのガン遺伝子が赤ちゃんにも…、というのは当然ありうる話です。乳ガンの場合、このガン遺伝子はいくつか特定されていますが、遺伝的な要因が関与するのは27%で、環境的な要因の方がまさっているという統計データがあります。

 ガン遺伝子があるからといって100%発現する訳ではありません。ですから最終的には当事者のお考え次第ということになりますが、結婚そのものを踏み止まるには確定していない要素が大きいと思います。遺伝に関しては担当された外科の先生、あるいは大学病院の産科に相談されてはいかがでしょうか。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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