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【たすけてドクター】103.子宮内膜ポリープはすぐに取ったほうが良い?

2018年8月1日

子宮内膜ポリープはすぐに取ったほうが良い?

Q. 先日、子宮鏡検査をしたところ「子宮内膜ポリープ」と診断されました。「治す方法は手術しかない」と先生に言われましたが、将来は結婚もしたいし、子どもも欲しいので悩んでいます。 (20歳・学生)

A.  「子宮内膜ポリープ」については、以前に「子宮頚管ポリープ」と一緒にお話したことがありますが(※)、もう1度簡単にご説明します。
  内膜にできるポリープはその名前のとおり内膜の一部が増殖したものです。内膜はエストロゲンという女性ホルモンによって増殖が促され厚くなりますが、受精卵がやって来て着床がされないと剥がれて体外に排出されます。これが生理ですネ。このエストロゲンが過剰だったり、エストロゲンが作用する内膜の感受性が強かったりする(つまりエストロゲンの量は普通でも過剰に反応してしまう)と、ポリープができることがあります。中高年に発病することが多いため、年齢的に見ても20歳はかなりお若いといえます。
  さて治療をどうするかですが、“現物”を見ていないので一般論をお話します。大きさや位置にもよりますが、このポリープを放置すると受精卵の着床が阻害され、不妊の原因になることがあります。ですから、大きくなる前に取っておいた方が無難でしょう。ただ小さければ経過観察ということも考えられます。飲み薬で消えるようなものではないため、治療としては手術しかありませんが、子宮鏡で覗きながら簡単にできますし(お腹を切るわけではありません)、普通はその日のうちに帰れるので、手術をしたほうがいいのかどうか悩むほどの深刻な内容ではありません。もちろんその手術も緊急を要するものではないため、主治医の先生とよくお話されてはいかがでしょうか。納得がいかなければ、セカンドオピニオンを受けることをお勧めします。

※「045.ポリープが気になります」参照

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

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