【たすけてドクター】153. 「当帰芍薬散料」と「紫イペ」の併用はOK？

Q.  現在7cmほどの子宮筋腫があります。生理不順でもあったので「当帰芍薬散料」という漢方薬を飲んでいます。自覚症状がなく手術は避けたいので、「紫イペ」というサプリメントを試してみたいのですが、逆効果になることや、併用しても良いのかを教えてください。（30歳・会社員）

飲んでみないとわからないのが現状
　残念ながら「紫イペ」（「タヒボ」という名前の方が知られていると思います）が、子宮筋腫に効果があるかどうかの資料は持ち合わせていませんので何とも言えません。しかし、飲んで体に副作用が出なければ、ご自身の判断での服用はかまわないと思います。さらに、当帰芍薬散との併用ですが、今回のような南米の植物と中国起源の漢方薬を同時に服用する例が極めてまれなので、何ともお答えしようがありません。いろいろなサプリや薬との“飲み合わせ”について問い合わせはたまにあるのですが、副作用については理論で判明している部分はわずかで、実際は飲んでみないと分からないというのが現状です（お答えにならなくて申し訳ありませんが）。一般の薬の副作用は実際に服用してみて、こんな症状が出たという報告の積み重ねによって明らかになってくるので、理屈の入る余地はほとんどないのですネ。

筋腫の縮小に期待するのは難しい
　 問題は筋腫の治療だと思います。筋腫に対していろいろ漢方薬を試してきた私の感覚では、「紫イペ」と「当帰芍薬散」の併用によって筋腫が縮小するかどうかは、かなり難しいと思います。手術までいかなくても、西洋医学的に様々な対処の方法がありますので、主治医の先生とご相談してみてください。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

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