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【たすけてドクター】177. 子宮筋腫のため、生理の量が多くて憂鬱。手術をしなくても大丈夫?

2018年8月1日

子宮筋腫のため、生理の量が多くて憂鬱。手術をしなくても大丈夫?

子宮筋腫になり10年以上経ちますが、生理の量が毎回多くて憂鬱です。痛みや貧血はないですが、半年ごとに検診しており、腫瘍マーカーの値が高いようです。治療方針は医師に委ねていますが、このままでよいのか少し不安です。
(50歳・女性)

A.

子宮筋腫の手術が必要かどうかは、年齢、症状の具合、筋腫の位置や大きさなどから総合判断
「筋腫の手術は必要なのか、または手術をせずに何らかの薬剤を使いながら経過を見て閉経を待つのか、どちらにしますか?」ということがご質問の焦点になると思います。  手術は、子宮全部を取ってしまう全摘術と筋腫のコブだけをくり抜く核出術の二通りあります(メスを使わない「子宮動脈塞栓術」もありますが、ここでは省略します)。手術の適応は、筋腫の大きさ、個数、位置、月経時のつらさ、月経過多による貧血の有無、閉経が近いのかどうか、などを総合的に判断して決定します。ご質問者の筋腫の具合がわかりませんので、正確な答えが難しいのですが、手術は回避したいという立場でお話します。仮に手術を選択すれば(特に全摘術であれば)、お悩みはすべて解決となります。

低用量ピルなどの使用で症状が快方にむかう可能性も
貧血はなく生理の量だけが悩みであれば、50才という年齢を考えると、閉経を待ちながら(平均の閉経年齢は49~50才)、生理の量を少なくする方法を取るのが、現実的かもしれません。生理量は、簡便には低用量ピルを用いて少なくすることができる場合があります。ただ、筋腫が大きくなる懸念があるのと、ほかの使用条件もありますから、ケースバイケースです。  また、女性ホルモンの分泌を抑える薬を使えば、結果として生理は止まり、筋腫も縮小の方向に向かいます。難点は、更年期障害の症状が出る可能性があることと、値段が少し高いということです。また連続の使用期間は6カ月が限度です。  いずれにせよ、今後どのような方針でいくのか、主治医の先生とじっくり相談なさってみてください。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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