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【たすけてドクター】152. 軽度異型成の診断。3ヵ月後に再検査と言われ不安

2018年8月1日

軽度異型成の診断。3ヵ月後に再検査と言われ不安

Q.  不正出血が続いた状態で子宮ガン検診をしたところ、要精密検査の結果が届きました。再検査で、「軽度異型成」と言われ3ヵ月後にもう一度検査をすることになりました。組織診がまだ若く、次回まで様子をみましょうとのことでしたが、すごくショックです。通常通りの生活のままで、いいのでしょうか? 
(23歳・会社員)

3ヵ月後の検査は“念のため”
 子宮ガン検診の結果、軽度異形成で3ヵ月後に再検査されたとのことですから、クラス分類では3aだったのだと思います。このクラスでは若干変化が出ている程度で、ガンにはなっていませんのでご安心ください。問題がなければ1年後の再検査でいいのですが、3aですと1年も経てばどのように変化しているのか見通しが立たない部分もあるので、念のため3ヵ月後に見ましょう、という考えなのです。
  クラス分類は子宮頸部の細胞を取って(といっても、頚部付近のおりものをぬぐってガラス板に塗るだけですが)、その細胞の「顔つき」を顕微鏡で見て判断するのです。クラス1は「正常」、2は変化はあるけれども「良性」、3はaとbに分かれますが、3aは若干進んでいるけれども(悪性の領域に入り込んでいるわけではありません)ギリギリ経過観察でいいでしょうというラインです。3bになりますと4に近いので少し進んだ検査をしましょう、ということになります。4では初期のガンの可能性が出てきて、クラス5ですと浸潤ガンを考えます。そのほかに、2と3aの間に2Rというのがありますが、これはrepeatのRで6ヵ月後の再検査となります。

ショックを受けずに平常心で
  クラス3aレベルが出るのは珍しくなく、だいたいは経過を見ているうちにクラス2、1と落ちてくることが多いものです。私は今のクリニックで何千人ものガン検診をしてきましたが、3aの人でそのあとに3b、4以上に上がった例は一つもありません(たまたまなのかもしれませんが)。ですから、それほどショックを受けるような内容ではありませんので、平常心で通常通りの生活を送られて結構だと思います。大切なことは、しっかりと主治医の判断通りに再検査を受け続けることでしょう。ちなみに、当初の症状である出血は、この3aとは関係がありません。おそらくホルモン的な不調だったのだと思いますが、ガン検診を受けるキッカケになってむしろ、よかったと言えるかもしれませんネ。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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