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【たすけてドクター(胃腸科)】004. 緊張するとなぜ胃が痛むの?

2018年8月1日

緊張するとなぜ胃が痛むの?

Q. 緊張すると胃がキリキリします。原因は何ですか?

(27歳・女性)

A.  「キリキリする」のは、「胃痙攣」(ケイレン)が起きたと考えられます。この症状は、緊張したり、心配事を抱えていたりすると胃が急に激しく動き出し、いわゆる「胃痙攣」の状態を起こして、胃がキリキリと痛むのです。心臓は普通、1分間に80回ほど脈を打っていますが、普段の生活では脈を打っていることに気付き難いですよね。しかし、100メートルを走った後などに、脈が110~120くらいに速くなると胸がドキドキし、心臓が動いていることが自覚できます。これと同じように、胃が普段ゆっくりと消化運動をおこなっているときには、その動きに気付きません。しかし、急に痙攣するように早く動きだすと、痛みとして感じることがあるのです。一定の時間が経ち、もとのゆっくりした胃の運動に戻ると痛みは消失します。

 

 頭痛時に鎮痛剤を飲むことがありますが、このときの痛み止めは脳に作用し痛みが止まります。胃が痛いときはというと、いわゆる鎮ケイ剤という痛み止めを用います。これは胃に直接働きかけ痙攣しているのを鎮め、痛みを止めるものです。

 

 ちなみに「胃痙攣」というのは病名ではなく、一時的な胃の状態を表す言葉です。従ってチョクチョク痛みがある、吐き気やもたれ、食欲不振など、ほかの症状のある場合は胃炎や胃潰瘍、すい臓の病気、胆石など胆のうの病気である場合がありますので、診察を受け、キチンと検査をしてもらう必要があります。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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