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【たすけてドクター(胃腸科)】016. 胃に痛みなどはないのに、食欲不振で体重が減少

2018年8月1日

胃に痛みなどはないのに、食欲不振で体重が減少

Q. 59歳の父親が極度の食欲不振です。食事を取ることが苦痛なようで、少ししか食べられないため体重もかなり落ちています。胃に不快感や痛みはないようなのですが、食事を見たり匂いを嗅ぐだけで胸やけを起こし、食欲がわかないようなのですが……。

(29歳・女性)

A.  胃を中心に順次検査が必要

 59歳のお父さんが食欲不振、体重減少ということですが、以前に大きな手術や病気をしていないようでしたら、現在の状態はやはり病的です。胃の痛みや不快感がなくても、食事を見たり匂いを嗅ぐだけで胸やけを起こし、食欲がなくなるということはやはり内臓、特に消化器系の臓器に異常があるのではないでしょうか。食欲不振だけで特定の臓器の異常を指摘することはできませんが、まず胃を中心に、肝臓、胆のう、すい臓、大腸などの検査を順次受けてください。また、血液検査などで、他に病気がないのかどうかもチェックしてもらった方がよいと思います。

 

うつ状態の可能性も……

 59歳の年齢ですと通常、活動力は極端に落ちるということはないので、ある程度の食欲はあると思います。病気でなければ多少食欲が落ちても、急激に体重が減少するということはほとんどありません。特別な病気ではなく、現在のような症状を呈す他の原因として精神的なもの、うつ状態も考えられます。この場合は消化、吸収の働きなども落ちますので、食欲不振、体重減少をきたすこともあるのです。しかし、質問の範囲内では判断できません。いずれにしろ、病気を前提に検査をしてもらい、その後に今後の改善方法を考えるとよいでしょう。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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