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【たすけてドクター(胃腸科)】020. 脂っこい食事のあとは必ず腹痛に悩まされます

2018年8月1日

脂っこい食事のあとは必ず腹痛に悩まされます

Q. 4、5年前から夜に脂っこい食事をとると、夜中に必ず下痢になってしまいます。朝方にお腹が痛くなり、そのまま眠れない日もあるほどです。最近は仰向けで横になっているときも大腸に痛みを感じ、横向きでなければ眠れません。どんな原因が考えられますか?

(30歳・女性)

A. 

脂肪の消化は主に胆のうとすい臓で行われる

 脂っこいものを食べて寝ると下痢をしやすいということですが、そのときに痛みをともなうのでしょうか? 仰向けになると大腸が痛むのは、お腹全体が痛いということだと思います。

以上の前提で、今の状態を考えてみることにしましょう。脂肪の消化は主として胆のうから分泌される「胆汁」と、すい臓から分泌される「リパーゼ」という酵素によって行われています。これらにより消化、吸収が充分に行われないと下痢になりやすいのです。

 

女性に多い「胆石」

 したがって質問者の場合、一度胆のうやすい臓の検査が必要だと考えられます。女性には比較的「胆石」が多く、典型的な場合は食後(特に脂っこいものを食べ過ぎたあと)に右上腹部や背中に痛みを感じます。吐き気、食欲不振をともなうことがあり、痛みがあるときは質問者のように仰向けになると辛く感じ、横向きでかがむような姿勢をとることが多いのです。

その一方で痛みなどの症状が出ないヒトもいるんですよ。すい炎の場合は下痢より痛みが先に出ることが多いので、チョット可能性は低いと思います。病院で血液検査、腹部超音波検査、腹部CTなどの検査を行ってもらうといいでしょう。念のために便の検査もしてくださいね。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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