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【たすけてドクター(胃腸科)】012. 定期的に続く胃の不快感。胃薬を常用するしかない?

2018年8月1日

定期的に続く胃の不快感。胃薬を常用するしかない?

Q. 数年前から胃の不調が多く、痛みはないのですが、胸焼けのような症状が続いています。胃カメラの検査を受けたときには「出血したような跡はあるけれども、大丈夫ですよ」と言われ、辛いときは胃薬を飲んで過ごしています。しかし、定期的に調子が悪くなり、それが2~3日続くのですが、このまま胃薬を常用していれば大丈夫なのでしょうか?

(27歳・会社員)

A.  ピロリ菌の検査と除菌を

 胃の調子が悪く、胃カメラの検査ではあまり心配ないと言われたようですが、色々な症状が良くなったり、悪くなったりしているようですね。おそらく、胃炎を繰り返しているのだと思います。ピロリ菌というのを聞いたことがあると思いますが、胃潰瘍や十二指潰瘍の原因といわれています。ピロリ菌が胃の中にいると、たえず胃が刺激されているため、潰瘍だけでなく胃炎もおこしやすいのです。ですから1度ピロリ菌の検査をしてもらい、陽性でしたら除菌をしてもらったほうが良いと思います。ピロリ菌の検査は血液を採るだけで簡単にわかりますし、除菌も1週間薬を服用するだけですみます。

 

運動のリズムに異常の可能性も

 ピロリ菌が陰性であれば、胃の働き(運動)のバランス異常による症状かもしれません。食べ物が胃に入ると胃液が分泌され、消化が始まります。その際、胃液と食べ物を充分に混ぜ合わせるために、胃の収縮運動がおこります。そして、消化が終わってから胃の出口が開き、食べたものが十二指腸へと送られるのです。この運動のリズムに異常がおこれば、色々な症状が出現します。

 

原因はストレスや過労など

 急に激しく動くと、いわゆる胃ケイレンという状態になり、強い痛みを感じます。働きが落ちると胃での停滞時間が長くなり、膨満感や吐き気をもよおします。腸からの逆流がおこれば、アルカリ性の胆汁が流れ込んでくるため、胃炎をおこして痛みが出たり、口の中が苦く感じたりします。このようなバランスの乱れは、やはりストレス、不規則な食生活、過労が原因となりやすいので、日頃から注意が必要です。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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