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【たすけてドクター(胃腸科)】049. いっこうに完治しない「潰瘍性大腸炎」。治る病気ですか?

2018年8月1日

いっこうに完治しない「潰瘍性大腸炎」。治る病気ですか?

Q. 「潰瘍性大腸炎」の持病があり、かれこれ6~7年ほど病院で診てもらっていますが、いっこうに完治する気配がありません。少しよくなっても、ストレスや、お酒を飲んだだけで出血してしまいます。症状は軽度なのですが、完治する病気なのでしょうか?

(28歳・女性)

A.  「潰瘍性大腸炎」は再炎・再燃を繰り返しやすい難病

 「潰瘍性大腸炎」は慢性炎症性腸疾患のため治りづらく、一度治っても再炎・再燃をくり返す難病で、「クローン氏病」とともに厚生省の難病に指定されている病気です。
 この病気は、大腸粘膜の比較的浅いところに炎症性の潰瘍やビランを作ってくるのが特徴です。症状として“下痢・下血・粘血便・腹痛・発熱”などがみられるようになります。若年の男女に発症することが多く、その後の治療に長い時間が必要となるため、日常生活や社会生活に支障をきたすことが大きな問題となっています。
 病変は肛門に近い直腸から始まり、再発・再燃と繰り返すたびに大腸の奥の方へ拡がり、酷くなると全大腸に及ぶことがあります。
 また、“過労・ストレス・暴飲暴食・不適切な食事内容"などにより、容易に再発することもあります。以前は日本では少ない病気でしたが、食生活の欧米化により「クローン氏病」とともに最近、急増している病気です。

 

キチンとした日常生活、食生活の管理が重要! 一度IBDセンターを受診して

 様々な治療法がありますが、前述したように日常生活、食生活の管理をキチンと行ない、根気よく治療しなければなりません。最近では専門的に長期にわたって、適切な治療・指導を行なってくれるIBDセンター(炎症性腸疾患センター)ができましたので、ぜひ一度受診することをオススメします。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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