【たすけてドクター(胃腸科)】046. 食べ過ぎの生活を続けると胃は拡張するのでしょうか?

食べ過ぎの生活を続けると胃は拡張するのでしょうか?
Q. 食べ過ぎの生活を続けていると胃は拡張するのでしょうか? 太りやすくなったりその他病気などになる可能性はあるのでしょうか?
(28歳・女性)
A. 極端な食べ過ぎが続かなければ、拡張する可能性は低い
極端な食べ過ぎが続かなければ、胃はそう簡単に大きくならないと思います。
胃の大きさに関する興味深い話を二つご紹介します。 テレビによく出ている大食いタレントのギャル曽根さんの胃は、やはり巨大です。 あれくらい大きくなければ、一度にあれだけの量を食べることはできません。 しかし、消化の効率が早いため、今のところ体重の増加はさほどないようです。 その代わり、1日に何度も排便するそうです。
もう一つは、元大関の小錦さんです。 ダイエットのために手術をし、胃を3分の1程度に縮小したそうです。 そうしたら食べる量も減り、およそ100キログラム近く減量に成功したということです。 このような極端な例の場合は、胃の大きさはやはり問題となってきます。
腹八分目・三食規則正しくを心がけて
胃の壁は筋層でできているため、食べ物が胃に入ると拡張します。 極端に拡張すると、食後に満腹感・もたれ・ゲップ・吐き気などの症状が出やすいです。 それに加え、よく噛まないで急いで食べると、胃での消化に時間がかかり、停滞時間が長くなり、余計に症状が出やすくなります。 女性の場合、年齢とともに胃の筋力が弱くなり、胃下垂を起こしてくるとなおさらです。
ですからやはり、腹八分目・三食規則正しくがよいでしょう。