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【たすけてドクター】083.性交渉の経験がない場合、子宮癌検診は必要ないの?

2018年8月1日

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Q.  以前このコーナーの「子宮癌検診」の回答として「男性経験があまりない人は頚癌にはなりにくい」とありましたが、性交渉の経験がない場合は、子宮癌検診が必要ないということなのでしょうか?
(29歳・会社員)

 性行為の経験がない人でも子宮癌検診は受けられるのでしょうか? また、受ける必要はあるのでしょうか?
(30歳・公務員)

A.  癌の中の頚癌については、「男性から来る“パピローマウィルス”が原因になる」ということを.「Q48.子宮癌検診で不安な結果が・・・。」でお話しさせていただきましたが、では「男性経験がない方は絶対に頚癌にならないのか」というと、そうとは言い切れないのです。頚癌になった患者さんが必ずしも全員、そのウィスルに関わっているかというと、そうではありません。

 頚癌のほとんどは病理学的には「扁平上皮癌」というもので、これは90%以上の確率でハピローマウィルスと関連があると証明されていますが、稀に「腺癌」あるいは「腺扁平上皮癌」というものもあり、こちらはウィルスとの関連が薄くなり「腺癌」は75%ぐらいです。ですから性行為がないことによってリスクはかなり下がりますが、性行為がなくても頚癌になる可能性はありますので、子宮癌検診はされたほうがいいと思います。

 また、癌検診をする時には普通“内診”といって、子宮や卵巣を含め骨盤内の状態を診察しますので、この時に予期せず子宮筋腫や卵巣のう腫などが見つかることがあります。「検査を受けなければ大事に至っていたところです、来てよかったですネ」などという例もありますから子宮癌検診は積極的に受けましょう。なお、性行為のない方でも検診は可能です。痛い検査ではありませんし、数秒で終わりますから怖がらずに…。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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