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【たすけてドクター】038. 更年期障害の症状を知りたい
2018年8月1日

更年期障害の症状を知りたい

Q. 40歳になって、「もうそろそろ更年期の症状があらわれるのか…?」と、ドキドキはらはらです。色々な症状があるとは思いますが、詳しく教えてほしいです。
(40歳・主婦)

A.  更年期障害については「010.更年期障害ってどんな症状?」「022.若い人の更年期障害ってあるの?」「Q33.若年性更年期障害ってなに?」でもお話していますが、要望が多いのでまた取り上げることにしました。今回は症状を中心にお話しします。

 更年期障害とは女性ホルモンの低下が引き金となって生じる不快な症状全般を指します。40歳とのことですが、年齢的にはまだ更年期ではありません。女性は平均的には49歳から50歳で閉経を迎えます。卵巣機能はその時点でほぼ消失してしまい、女性ホルモンが作られなくなるわけです。

 ただ、閉経と同時にスイッチが切れたかのようにホルモンの分泌がゼロになるわけではなく、その前から少しずつ卵巣機能は低下していきます。開始は45歳ぐらいからですが、当然個人差があります。

 30歳代でもなんらかの原因で卵巣機能が廃絶してしまうと、そこから更年期は始まります(たとえば、手術によって両方の卵巣が取られてしまうとか、自然に卵巣機能がなくなってしまう早発性卵巣機能不全が考えられます)。


 女性ホルモンは女性の体にとって"いい事"をたくさんしているのですが、卵巣機能が低下するとその "いい事"ができなくなります。

 そのひとつは自律神経調整作用ですね。更年期に入ると顔がほてったり汗をかきやすくなるのはそのためです。そういう症状が出たら、更年期障害が始まったと思っていただいてよろしいです。ただし症状の程度が軽く、ご自身が不快と思わなければ放っておいてかまいませんよ。

 その他にはめまい、肩凝り、頭痛、皮膚の表面に蟻がいるような感じ(蟻走感)など様々な症状がありますが、めまいを除いて軽いものであれば様子を見ていていいと思います。めまいは耳鼻科や脳外科が関係する病気の場合もありますので、あまり続くようであれば一度診てもらった方がいいでしょう。

 また自覚症状として大切なものは、抑うつ状態です。体がだるい、ヤル気がおきない、夜に眠れない、食欲がないなどは、ほてりや発汗以上につらいものがあります。軽い症状の場合には婦人科で対処できますが、薬をもらってもあまりよくならないようであれば、神経科の先生にお願いすることもあります。

 次に、自覚症状があまり出ないもので健康に重大な影響を与える病気があります。そのひとつは骨粗鬆症。骨の実質がなくなってきてスカスカした状態になり、弱い力がかかっただけで簡単に骨折してしまうコワイ病気です。これは折れてから初めてわかることが多いのですネ。しかし折れてから治療を始めても遅いのです。

 「折れたら手術をしてつなげばそれでいいだろう」と考えがちですが、骨の中身がないために骨の中に入れた金具を骨自体が支えることができなくなります。結局、手術ができず寝たきりとなるので、大変な人生が待っている事になります。

 もちろん、更年期に入ると直ちに骨がポキポキと折れるわけではありませんが、女性ホルモンの低下によって骨粗鬆症のリスクは高くなります。女性は男性に比べて6倍ぐらい骨粗鬆症になる人が多いので要注意です。

 もうひとつは、コレステロールが上昇してくることです。これも自覚症状はありませんが、動脈硬化の原因を作ります。ひいては脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がりますし、こちらの方は直接命に関わります。症状のない病気の方がコワイと考えて下さい。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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