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【たすけてドクター】088.多のう胞性卵巣症候群と診断されました

2018年8月1日

多のう胞性卵巣症候群と診断されました

Q.  生理不順で悩んでいます。先日、病院で血液検査を受けた際に(生理後10日目くらい)、「FSH(?)は正常だが、黄体ホルモン値が高い」と言われ、多のう胞性卵巣症候群と診断されました。インターネットなどで調べてみても、多胞性卵巣のう種がどういうものか、なぜ発症するかなど理解できませんでした。けれども、今後も生理だけを定期的に起こしていく治療を続けると言われています(まだ未婚ですが、将来的には絶対に子供が欲しいと考えています)。
(33歳・会社員)

A. 「多のう胞性卵巣症候群」といって月経不順や無月経になる病気があります。これは簡単にいうと、男性ホルモンから女性ホルモンが作られるのですが、この過程がうまくいかず男性ホルモン過多になるもので、典型例では毛が濃くなったり、ニキビが出たりあるいは体重が増えたりします。超音波画像で、成熟した卵胞にならないものが小さいままたくさん卵巣の中に見えるので、“多嚢包性卵巣”というのです。

 ご質問の中にある「FSH」とは「卵胞刺激ホルモン」というものです。脳の下垂体から分泌され、排卵するための卵胞を発達させるものです。生理直後にお腹が痛くなります。このFSHは正常か少し低下していることがあり、LH(黄体化ホルモン)はFSHの2倍以上に上昇しているのがホルモン的な特徴です。

 根本的な治療はなく、排卵がないことに対しては、お薬で排卵を起こさせますが、特に今すぐ赤チャンが欲しいというのでなければ、排卵誘発せずにホルモン剤で表向き生理を起こさせます(排卵がないので厳密には生理ではありませんが)。

 ただし、漢方薬が効いて自然排卵が戻ることがあります。必ず効果がある、という訳ではありませんが、「芍薬甘草湯」「当帰芍薬散」「温経湯」などは試す価値はあるでしょう。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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