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【たすけてドクター(胃腸科)】035. 「LDLコレステロール」が高くて再検査の指示がでました。

2018年8月1日

「LDLコレステロール」が高くて再検査の指示がでました。

Q. 今年の健康診断で、「LDLコレステロール」が高くて、再検査の指示が出ました。

(38歳・女性)

A.

「LDLコレステロール」は純粋な悪玉コレステロール

 健康診断などでは従来動脈硬化の原因として総コレステロールが測定されていましたが、これはいろいろな物質を含むため、最近では純粋な悪玉コレステロールとして「LDLコレステロール」が測定されるようになりました。コレステロールや脂肪は水に溶けないため、血液中を流れる時はリポタンパクという物質にくっついて移動しています。その形の違いによりHDLやLDLコレステロールという名がついているのです。

 

放置しておくと、動脈硬化の危険性が

 「LDLコレステロール」は前述のように悪玉コレステロールで、肝臓から血液により全身に送られ、多すぎると血管壁に貯まり、血管内腔を狭くし、血液の通りを悪くしたり、血管を硬くして、いわゆる動脈硬化を形成します。この状態が心臓に酸素を供給する冠動脈という動脈に起こると、酸素不足、虚血になり、痛みを起こす「狭心症」という病気になります。血管内腔の狭くなった所が破裂したり、血栓などで閉塞してしまうと心筋梗塞という状態になり、血流が途絶え、その部分の心臓の筋肉は死んでしまい、働かなくなってしまうのです。同じような状態が脳に起これば「脳梗塞」です。また、足の血管に起これば、痛みで歩けなくなったりすることがあります。
  このように、「LDLコレステロール」は高いままで放置しておくと大変危険です。キチンと再検査を受け、今後の方針を決めておいたほうがいいです。
一方「HDLコレステロール」というのは善玉のコレステロールと言われるもので、血管からコレステロールを肝臓へと運ぶ役目をしており、動脈硬化を防ぐ働きをしています。従ってこちらの方は低いと困るということです。
  最近食生活の変化などにより、心筋梗塞、脳梗塞などが増えており、死因ではガンに次ぐ二番目となっています。コレステロールはその原因の一つですのでキチンとコントロールするようにしましょう。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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