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【たすけてドクター(胃腸科)】039. 左脇腹と腰痛が続いています。胃潰瘍以外の病気の可能性はあるのでしょうか?

2018年8月1日

左脇腹と腰痛が続いています。胃潰瘍以外の病気の可能性はあるのでしょうか?

Q. 左脇腹痛と腰痛があり、その後、みぞおち、背中、胃も痛くて病院に行きました。処方された薬は、ガスターと整腸剤です。一週間ほどして胃痛はずいぶんよくなったのですが、左脇腹痛と腰痛が残っています。半年程前から、左脇腹には少し違和感がありました。吐き気、血便などはありません。胃潰瘍以外の病気の可能性はあるのでしょうか?

(35歳・女性)

A.  胃の神経は上腹部で交錯しており、背中のほうにも到達している

 左脇腹痛、腰痛、みぞおち、背部痛、胃痛などがあり、病院へ行き、ガスターと整腸剤を投与されたということですが、胃カメラの検査などを受け、正確に胃潰瘍と診断されたのでしょうか? 胃潰瘍という診断が正確であれば、治るのに8週間はかかりますので、胃痛がよくなっても、薬の投与は続けてください。胃の神経は上腹部で交錯しており、背中のほうにもいっているので、関連痛として、左脇や背中が痛くなることはあります。

 

痛みは身体からの警告信号

 胃が原因ではないとすると、ほかには、背中側に膵臓があります。また、そばには脾臓、その背中側には腎臓があります。大腸もその部位に重なるようにしてあります。  腰痛の原因として多いのはやはり、整形外科的な筋肉痛や神経痛です。この場合は身体を動かしたときや、ある一定の体位をとると痛みが生ずるなどの特徴があります。安静時でも痛みがある場合は、内臓の病気の可能性があり、とくに膵臓が悪い時にみられます。この場合、食べた後や、特に油っこいものを食べたときに痛みが出現しやすいです。食欲不振や体重減少などをともなう事が多いです。
左脇腹痛は大腸や腎臓の病気の際出現しやすいです。血便はないという事ですが、症状は長く続いていることから、やはり一度大腸の内視鏡検査は受けておいた方がいいと思います。痛みというのは自分の身体からの警告信号ですので、キチンと原因を検査しておく必要があります。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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