ドメーヌ・タカヒコのワインを味わう一夜。 星野リゾート トマム「FARM & VIGNE」
星野リゾート トマムで余市町「ドメーヌ・タカヒコ」のワインを
大自然のアクティビティや「雲海テラス」で知られる「星野リゾート トマム」。実は大人が美食を楽しめるリゾートでもあります。
8月の終わり、一夜だけのメーカーズディナー「FARM & VIGNE(ファーム アンド ヴィーニュ)」に行ってきました!
リゾートで展開する農業プロジェクト「ファーム星野」の乳製品と、余市町「ドメーヌ・タカヒコ」のワイン。この2つを楽しめるこの日だけのスペシャルなディナーでした。
牛を眺めながらファームで楽しむアペリティフ
まずは、ファームエリアへ移動して野外でアペリティフを。
最初の一杯は、ファーム星野のホエー(乳清)を使った爽やかなミルクのモクテル。
次に余市・中井観光農園のシードル。「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我貴彦さんが手がけたもので、2021年ヴィンテージが最後になったそう。
「ファーム星野」が飼育している牛は当初数頭でしたが、今や約50頭にもなったそう(2026年8月現在)。
牛を眺めつつゆったりと草地でワインを乾杯できる、北海道らしい素晴らしい風景のなかのアペリティフでした。
「OTTO SETTE TOMAMU」でのこの日だけのスペシャルディナー
続いて、着替えてからメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」へ。
何度かこちらのディナーコースはいただいていますが、今回は特別に「ドメーヌ・タカヒコさんのワインの味わいから料理を発想しようという取り組み」とのこと。いつもとは逆のワインが先にあって、そこから皿を立ち上げていく「美しい組み合わせ」をテーマにしたペアリング。
しかも北海道の食材でこれをやるのは初めての試みだそう。期待に胸が膨らみます。
「ドメーヌ・タカヒコ」は農家がつくる自然なワインを一貫し、今や日本でも入手困難なワインのひとつとして世界からも注目を集めています。
曽我さんからは、各ワインの特徴はもちろん、北海道・余市のワイナリーと世界との違いや、ワイン造りの想いまで、とても興味深いお話を伺いました。特に「よくうちのワインは漬物だと(言われる)。でも、ワインは農産物。農産物は農家が作った味噌や醤油や漬物のような食文化」という言葉が印象的でした。
Yoichi Nobori Nakai Blanc 2024×インサラータ
1杯目は「Yoichi Nobori Nakai Blanc 2024」。そちらに合わせた料理は「レモンバームのインサラータ」。
クリアでありながらも旨味に満ちた柑橘を感じるケルナーと、レモンバームの青い香り、多種の食材の広がりを楽しむひと皿。
このチャレンジングなひと皿に、スタートからテンションがあがります!
2種類のロゼ×2種のコンディメントと味わうサーモン
世界のファインレストランに出荷されているドメーヌタカヒコのトップキュベ「Nana-Tsu-Mori Rosé de Noir Grand Cuvée 2024 」(左)。
そして「Vinop Rosé 2024」(右)の2種を贅沢に飲み比べ。
合わせるのは「サーモンと2種のコンディメント」。ピクルスとハスカップが左右のグラスと1対1で対応する設計。グラスを持ち替えながら食べていくと、それぞれのロゼワインと口の中で対話が起きます。
Nana-Tsu-Mori Passetoutgrain×ファーム星野のチーズを
続いて、ジューシーな果実感、やさしい酸とタンニンを感じる「Nana-Tsu-Mori Passetoutgrain 2024」。
合わせる料理は「ジャガイモと白身魚のトルティーノ」。未利用魚3種にアンチョビとニンニク、松の実を。スプーンを入れると、下に敷かれたチーズのソースが白身魚にゆっくり重なっていきます。このチーズは、ファーム星野の牛乳で1年10ヶ月熟成させた自家製だそう。チーズがワインの味わいと繋ぐ橋渡しに。
ワインの旨味から、「鴨南蛮そば」に見立てたカペッリーニ
続いてのワインは「Nana-Tsu-Mori Blanc de Noir MV」。
やさしい口当たりながら幾重にも重なる香り、紅茶なようなほのかなタンニン、そしてだしの旨味を感じるワイン。
合わせたワインは「鴨南蛮そば」に見立てた箸でいただく「鴨ラグーのカペッリーニ」。
鴨のガラと肉でとった出汁が、そばつゆのように香るひと皿。ワインに「みりんの旨味」を感じたところが起点だと聞いて、「なるほど!」と納得。
ワインの旨味と子羊の旨味を一緒に味わうペアリング
続いてお肉料理には「Nana-Tsu-Mori O-Lie 2024」を。ナナツモリらしい複雑さはそのままに、より独特の野性味がこの夜のメインを引き立てます。ちなみに「O-Lie」はフランス語の lie(澱)と日本語の「澱」を掛けたダジャレなのだそう(笑
合わせる料理は「仔羊のアロースト」。低温で火入れしたあと高温のオーブンへ。ワインの澱(おり)由来の土っぽさ・鉄っぽさを椎茸で受け止める設計ということ。椎茸と一緒に口へ入れてみると、すっと角の取れた旨味に変わりました! ワインの旨味と子羊の旨味を一緒に味わうひと皿。
Nana-Tsu-Mori Pinot Noirを年代違いに飲み比べ
「Nana-Tsu-Mori Pinot Noir 2022 /2024」ドメーヌ・タカヒコを代表するワイン、ナナツモリのピノ・ノワール。なんと2022年と2024年を飲み比べです。
同じ畑・同じ造り手で、年が違うだけでこうも表情が変わるとは! その年の気候によってのご苦労や工夫なども聞きながら味わうとまた格別でした。
もう一つのお肉料理は「カチャトーラ」。低温でじっくり火入れしたしっとり柔らかい肉質に、トマトやロースト玉ねぎの甘みを。
各テーブルでサーブしてくれるパフォーマンスも嬉しい!
サプライズ! Nana-Tsu-Mori Pinot Noir 2017
ここでサプライズが!
メニュー表にはなかったのですが、もうなかなか飲むことができない「 Nana-Tsu-Mori Pinot Noir 2017 」が注がれました。9年という時を経てさらに旨味と深みを増していました。
2022年と2024年を飲んだ後に、なんとそれより以前の2017年も味わうことができる粋な計らい!
よもぎのメレンゲ、マスカルポーネのクリーム、余市産フルーツのアイスで、余市とのつながりも感じられる「畑の風景」を再現したデザートです。
北海道のワインと食が、寄り添い、高め合う一夜
曽我さんはこの夜の締めくくりに「今回のコラボはワインと地域の料理が馴染んでいきながら、僕たちのワインも変化をさせてもらい、お互い寄り添う一つのいいきっかけ」とも語ってくださいました。
北海道のワインと食が、こんな風に寄り添い、高め合う。北海道民として本当に誇らしく、うれしい限りです。
造り手の曽我さんのお話を直接お伺いしながら飲む。ワイン好きにはたまらない贅沢な時間でした! そして、この夜の素晴らしいコースをつくりあげてくださった鈴木料理長、企画と場をつくってくださった「星野リゾート トマム」のみなさまにも、この場を借りて心より感謝を。
「TOMAMU Wine House」で道産ナチュラルワインを
スペシャルディナーのあとは、ホタルストリートにある「TOMAMU Wine House」へ移動。
こちはら道産ナチュラルワインを30mlの少量から試せるお店で、私も必ず立ち寄る大好きな場所です。
ワインのほかに「ファーム星野」のチーズも味わえます。またワインをカラフェで客室に持ち帰って飲むことも可能!
この日は特別なおつまみもご用意いただき、参加ゲストの方たちとの交流を楽しみました!
ドメーヌ・タカヒコのワインを織り交ぜた「秋の美食プラン」も!
今回は一夜限りのメーカーズディナー「FARM & VIGNE」でしたが
実は、10月31日まではこちらの「OTTO SETTE TOMAMU」で
北海道の食とワインを味わう秋の美食プランが登場しました!
秋限定コースを特別に構成した全9品で
うち2皿にドメーヌ・タカヒコの希少なワインがペアリング。
そして滞在中は「TOMAMU Wine House」でもワインを楽しめるスイート宿泊の1泊2日です。
詳しくはコチラから
https://www.snowtomamu.jp/summer/topics/2622/
期間限定の「ドメーヌ・タカヒコ」と「星野リゾート トマム」という組み合わせ。
ぜひワイン好きの方はチェックしてくださいね。
※記載価格はすべて税込です。
※掲載情報は取材時点のものです。施設内容やメニューなどは変更になる場合があります。
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店名
オットセッテ トマムOTTO SETTE TOMAMU
- TEL 0167-58-1111(代)
- 住所 北海道勇払郡占冠村字中トマム「リゾナーレトマム」 サウス棟31F
- アクセス JRトマム駅より送迎バスで約10分
- 駐車場 あり
- 営業時間 17:30~19:00(最終入店)
- 定休日 なし(11月にホテルメンテナンス休館あり)
- 料金目安 全9品 18,000 円、ワインペアリング 9,500円、ノンアルコールペアリング5,500円、ミックスペアリング7,500円(いずれもサ込)
- 予約 要
- 席数 56席/禁煙
- 子供の利用 0~1歳は利用不可、2~6歳は別会場にてキッズサービスを提供、7歳以上は大人と同じメニュー注文の場合OK
- URL https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonaretomamu/
幼少期の数年間を熊本で過ごし、旭川、小樽、そして札幌へ。2014年よりporoco編集長、2021年8月よりporoco統括編集長。美味しい情報を発信して札幌や北海道を元気にしたい!と日々奮闘中。美食家などに与えられるギルドクラブジャポン「コンパニヨン・ド・サントゥギュゾン」就任。ココノススキノMIDαスタジオにて「福崎里美の美酒・美食」という番組を担当。
poroco統括編集長・福崎里美が書いた記事はこちら