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【たすけてドクター】042. 妊娠しやすい時期っていつ頃?
2018年8月1日

妊娠しやすい時期っていつ頃?

Q. 生理の周期についてなんですが、避妊しやすい時期はいつ頃ですか? 雑誌の特集などでよくこの話題についての記事があるのですが、いまいち解りづらいので教えてください。
(26歳・自営業)

A.  避妊しやすい時期ということですが、俗に言う「安全日」ということですネ。この反対が「危険日」ですが、キッチリと「安全日」「危険日」に分かれているわけではありません。女性の体はいつ排卵しているかわからないと考えた方がよいのです。では少々理屈っぽくなりますが説明に入りましょう。

 排卵日の頃が妊娠しやすい時期であるというのはおわかりでしょう。ですから、まずは自分の排卵日を知ることが大切ですネ。月経周期は月経開始日から排卵までの卵胞期と、排卵後から次の月経開始日までの黄体期に分かれます。この黄体期は機能不全があって短縮しない限り約2週間あります。

 すなわち排卵は生理の始まる約2週間前で、これは月経周期にかかわらず一定なのです。この約2週間というのをもう少しはっきりした日数で知りたい時には基礎体温を測定するとよいのですが(※1)、この考え方で行くと、生理が始まってから過去を振り返って2週間前のこの日が排卵だったと初めてわかることになるのですが、これでは意味がありません。

 実際に役に立つのは将来いつ排卵するかなので、月経開始日から何日目が排卵なのか、つまり卵胞期の日数がわかればよいのですね。月経周期=卵胞期+黄体期ですから、月経周期がほぼ決まっている人については、卵胞期=月経周期/2週間(14日)で排卵までの日数が計算できます。たとえば、30日の周期で月経がきている人は、30-14=16日目頃に排卵していることになり、21日周期であれば7日目頃ということになります。これですと生理が完全に終わらないうちに排卵している可能性もあるわけです。

 ここでお断りしておきますが、月経周期とは月経開始日から次の月経開始日までの日数をいうので念のため。月経終了日から次の月経開始日までを周期と勘違いしている方が多いのでお間違いのないように。周期の日数を間違えると今の計算が狂ってしまいます。黄体期が実際に何日あるのかは人によってマチマチですし、同じ人でもその周期ごとに若干前後することはあるでしょう。基礎体温をつけて確認することが重要です。なお今までのお話で、月経周期の長い短いは卵胞期の長さによる、ということがお分かりいただけたと思います(ただし黄体機能不全がなければの話ですが)。

 さて、話を分かりやすくするために30日周期の場合で考えていきましょう。妊娠しやすい時期は生理が始まって16日目頃ということになるのですが、実際には少しズレがあり16±2日、すなわち14~18日目と考えます。ではこの期間だけを危険日と考えていいのでしょうか。ここで精子の生存期間が問題となります。

 排卵日前であっても精子が生き延びて14~18日目にかかってしまうと、妊娠の可能性が出てきます。では精子はどれくらい生きられるのでしょうか。大体3日といわれていますが、長い場合には1週間ということもあるようです。そうすると月経開始から6日目に射精された精子は最大に見積もって13日目には死に絶えますから、14日目以降の排卵にはかからないことになります。ちなみに卵子の受精能力は24時間ですから、7日目以降排卵の翌日までは「危険日」と考えられます。ですからこれ以外は「安全日」といえるでしょう?

 以上マアいろいろと理屈を説明してきましたが人間の体は機械ではないので、最初にお話した通りいつ排卵しているかは分かりません。確実に避妊されたいのであれば、時期で考えず、低用量ピルなど確実な方法を考えられた方がよろしいと思います。

※1「011.基礎体温のつけかた」参照

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

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