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【たすけてドクター】128. 36歳で「更年期」。もう不妊治療は無駄なの?

2018年8月1日

36歳で「更年期」。もう不妊治療は無駄なの?

骨盤腹膜炎を繰り返すと不妊につながるの?

Q.  1年前から生理がなくなり、産婦人科にて「更年期」と診断されました。まだ36歳で子供も欲しいと思っています。「更年期」が事実の場合、不妊治療を受けることは無駄な行為なのでしょうか。
(36歳・会社員)

A. 36歳で「更年期」と言われた、とのことですが、おそらくホルモンの値を検査したうえでのことでしょうから、「早発性卵巣機能不全」ではないかと思います。データを見ていないのではっきりしたことは分かりませんが、以下「早発性卵巣機能不全」と仮定してお話を進めます。


  普通は排卵するまで、卵を育てるホルモン(卵巣を刺激するホルモンです)が脳から周期的に出てきます。しかし、女性ホルモンが低下していると、脳が卵巣の機能の低下状態を感知して、卵巣を刺激するホルモンをたくさん出し始めます。このホルモンが常に過剰にあるとその状態に卵巣が“慣れっこ”になってしまい、卵を育てなくなってしまうのです。それで排卵が起こらず、結局、生理がない状態になります。

 

  ではどうするのかと言いますと、まず低くなっている女性ホルモンを高めます。すると刺激ホルモンは下がりますので(脳は、「女性ホルモンがたっぷりあるので卵巣の機能は低下していない」と思い込み、「刺激するホルモンはもう出す必要はない」と判断するわけです)、“慣れっこ”の状態から脱出できます。少し時間はかかりますが…。
  そうしてから、もう1度刺激ホルモンを投与すると、今度は卵を育て始めますので、排卵が回復するわけです。
  理屈はこのようになりますが、細かいノウハウもありますので、不妊症の専門家を訪ねられるのが1番だと思います。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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