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【たすけてドクター】056. 生理中の性交はダメですか?

2018年8月1日

生理中の性交はダメですか?

Q. 生理中の性交にはどのような危険が伴うのでしょうか? 今までに何度かそのような経験をしたのですが、出血が多くなり生理痛もいつもより強かった覚えがあります。正しい知識を教えて頂きたく、投稿させていただきました。
(21歳・会社員)

A. 生理中の性行為については、血液に接触する可能性が高くなりますので、血液を媒介とする感染症(たとえば肝炎など)を相手の男性に移してしまう可能性があります。

 血液に接触すると、ただ皮膚についただけの場合でも表面にある微少なキズから病原体が体の中に入ることがあります。女性側が現在何も病気を持っていなくても、新ウィルスが見つかる御時世ですので、未知の病原体がいないとも限りません(実際の可能性は極めて低いでしょうが…)。

 生理中は子宮の中から血液が流出していて、子宮の中にも細菌などが入りやすくなり逆に女性のほうにも感染が起こるかもしれません。ですから、未知の感染症を含めて細菌やウイルスがやり取りされる恐れがあります。

 「出血が多くなり生理痛も強かった」、とのことですが理由は2つ考えられます。1つは絶頂感や乳頭刺激によって子宮が収縮するので、生理中であれば中の月経血が押し出されて出血量が増え、増強した収縮によって生理痛も増す、というわけです。

 2つめはあくまでも可能性としてですが、精液中に同じように子宮を収縮させる働きがある“プロスタグランジン”が含まれていることによるものです。ただし、この場合の作用はあまり強くなく、コンドームを使用していれば、精液が吸収されることはないわけですから問題はないでしょう。

 基本的には、他人の血液は見た目に関係なく(表現は少し悪いのですが)“安全な物ではない”という認識を持った方がいいでしょう(もっとも今回の場合は女性よりは男性側が持った方がいい認識なのですが…)。

 最近は手術中の輸血ですら、手術前に時間をかけて自分の血液を採って保存しておき、手術時や手術後に自分の体にもどす「自己血輸血」というものがあります。他人の血液が入らないので、いろいろと心配をする必要がないわけですね。

 いずれにせよ生理中の性行為は、よほどの事情がなければ避けた方が無難だと思いますヨ。

 「バルトリン腺のう胞」はおできのようなものとは違い、皮膚の表面には変化がありません。2つめの質問の方は、状況的にはバルトリン腺のう胞のように思えますが、はっきり腫れがある時にもう1度診てもらってはいかがでしょうか。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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