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【たすけてドクター】114. 重い生理痛や腰痛は閉経まで我慢しなくちゃいけない?
2018年8月1日

重い生理痛や腰痛は閉経まで我慢しなくちゃいけない?

Q.  昨年、筋腫、腺筋症と診断され、先月の検診ではそれが大きくなっていました。最近では、これまではなかった生理痛や腰痛、腹痛もひどく、生理の出血量も多いです。「閉経も間近なので、手術はせずに我慢してください」と医師から言われましたが、もう限界。手術して、早くすっきりしたいです。
(46歳・主婦)

A. 子宮筋腫と子宮腺筋症により子宮が大きくなっているそうですが、どちらも月経量が多くなり生理痛も増大する原因となりうる病気です。以前このコーナー(※)でお話しましたが、治療としてはいろいろな方法があり、究極的には手術で子宮を全部摘出することが根本治療となります。
  「どのような場合に手術を考えるか」ということですが、大雑把にいいますと、子宮の大きさが“こぶし大”を越える、生理の時の出血量が多く頻繁に貧血を来す、生理痛がひどい、などになりますが、このような症状があっても手術を控えることがあります。そのよくある理由としては、“閉経間近”ということが挙げられます。生理が終了してしまえば貧血や痛みは自動的に消滅するからです。筋腫はもちろん残りますが、閉経後は程度の差はあるものの、筋腫は縮小しますし、腺筋症や内膜症は治癒の方向に行きます。筋腫は残ってもそこから癌が発生するなどということもありません。
  平均の閉経年齢は49歳~50歳ですから(あくまでも“平均”ですので、かなりバラツキます)、ご質問の方のように46歳であれば、確かに閉経が近いということになります(あと3年ですから少し長いかも知れませんが)。従って「手術を我慢する」という考えは選択枝としてはあります。しかし、ご質問の方が49歳~50歳になったからといって、確実に閉経を迎えるという保証はありませんし、逆に来年あたりに早めに閉経になることだってありえます。今まで私が診てきた患者さんの中で、“生理はまだあります”と言う方の最高齢は56歳です。これは稀なケースですが、53歳くらいまで生理のある方も結構いらっしゃいますので、あくまでも可能性ですが、46歳の方はあと7年から10年は生理があるかも知れません。そうしますと、その間つらい症状を耐えていかなくてはならないのか?ということになります。
  閉経が近いのか否かは血液中の種々のホルモン値を検査すれば分かりますから、調べてもらうことは可能ですが、46歳~47歳で閉経になる方は多くはないと思います。
  この方の場合、出血量が多いといっても貧血の有無は分かりませんし、子宮の大きさもはっきりしませんので確実なことは申し上げられませんが、症状がつらいため患者さん側から手術の申し出があった場合には、閉経が間近でも手術を考慮してもいいのではないかと思います。ただしこれは私の考えです。手術はしないという方針に納得がいかないのであれば、セカンドオピニョンを取ってみることをお勧めします。
  実際の診療でのパターンとしては、治療する側が手術を勧めて、患者さんの方がそれを拒否することの方が多いのですがネ。

(※ 「086.子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症の治療法は? 」参照)

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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