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【たすけてドクター】115. 授乳期間中にカンジダと細菌の混合感染の膣炎になった

2018年8月1日

授乳期間中にカンジダと細菌の混合感染の膣炎になった

Q.  黄色や黄緑色のおりものが続いたため、病院に行ったところ「カンジダと細菌の混合感染の膣炎」と診断されました。抗生剤を内服するには、一時授乳を止めなければならないそうですが、子どもがまだ2カ月で母乳以外は全く受け付けないため、とりあえずミコナゾールのクリームと膣座薬をもらいました。治療を続けていますがあまり良くなりません。
(42歳・主婦)

A. カンジダ性あるいは細菌性膣炎は、婦人科では非常にポピュラーな病気です。これらについては今までにも何度かお話ししましたが(※)、治療としては膣の中にいるカビや細菌を薬で駆除すればいいわけです。用いる薬の中心は膣座薬で、経口剤を用いる場合もありますが私は使ったことはありません。カンジダについては膣洗浄と膣座薬、塗り薬で普通は治ります。カンジダと細菌が合併している場合には、抗生物質の経口投与はカンジダを悪化させる可能性がありますから避けた方がいいでしょう。どちらかを膣座薬で治療し、次に片方の治療に入ればOKです。膣座薬は洗浄なしでご自身で入れるのではなく、洗浄してもらって外来で入れる方が治療効果は高いと思います。膣座薬の抗生物質は「クロラムフェニコール系」でご質問の方には大丈夫です。
  ドクターの考えはそれぞれありますが、細菌も座薬だけで治ることが多いので、特に授乳中の方には抗生物質の経口は必ずしも使う必要はなく、従って母乳を止める必要もないと私は考えますが…。

(※ 「036. カンジダ性膣炎の予防策を知りたい 」参照)

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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