さっぽろカフェ連載（6）／雪印パーラー 本店

“パーラー”と聞くと、何だかワクワクする。

田舎育ちの私にとっては子どものころから憧れの存在で、いまだその文字を見るだけでときめいてしまう。初めて大人と連れ合わずに足を踏み入れたのは高校生のとき、現在の場所へ移転する前の「雪印パーラー 本店」だった。

こちらにとても有名なバニラアイスがあるのをご存知だろうか。

昭和天皇・皇后両陛下がおいでになる際に考案されたそうで、その名も「スノーロイヤル」。名前からしてなんとも贅沢。

とってもなめらかな口どけで、濃厚なのにしつこさがないのは卵を一切使用せず、ミルク本来の味わいを大切にしているから。おみやげや単品での提供のほか、一部パフェでも味わえる。

ベルギー産の上質なチョコレートアイスとピュアココア、ラム酒がほんのりと香るちょっと大人のパフェもあり、常時40種類以上が楽しめるそうだ。定番のもののほか、季節ごとのメニューも常時登場するそうで、やはり何人かで訪れてシェアするといろいろ楽しめそう。

「老若男女問わず愛される」とはよくいうけれど、この表現がとてもしっくりくる。

訪れた日も学生と思しきグループが、ジャンボパフェを目の前にして歓声を上げながら大はしゃぎ。そのすぐ横には小さなお孫さんと一緒のご婦人や家族連れ、海外からの観光客の方……などなど、ゲストの幅は実に広い。
オムライスやドリアなど、洋食の定番メニューも揃っているので、実はランチにもオススメだ。

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