poroco2021年9月号掲載【SDGs連載】
Make Sapporo a better place.
札幌の未来をつくるSDGs

2030年の札幌、どんな街にしたい?
どんな札幌で暮らしたい?

 ここ数年で、様々なところで聞かれるようになったSDGs。
なんとなくは知っていても、どこか遠くの出来事に思える人も多いかもしれません。

 でも実は、私たちの一つひとつの行動が世界中の課題とつながっていて、SDGsは暮らしに密接しています。

 私たちの大好きな自然豊かな札幌でも、気候変動の影響で暑い日が続いたり、大雨による大きな被害があったり……。「なんだか変かも?」と思うことが増えてきました。

 197万人が生活する札幌では、日々たくさんのモノが消費されています。そんな、大量にエネルギーや資源が消費される都市だからこそ、SDGsについて考えてみよう。


環境も、社会も、経済も。
よりよい札幌に

 現に、札幌は全国に先駆けてSDGsの取り組みをスタート。
「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市『環境首都・SAPP‿RO』」※1を将来像にSDGsの達成を目標に掲げ、2018年6月には、政府から「SDGs未来都市」※2として、全国で29都市のうちの一つに選定されました。

 考え方の基本は、環境を軸に、社会も、経済もトータルでよくしていくこと。
たとえば、雪国だからこその課題である「高断熱・高気密住宅の普及」は、暖冷房エネルギーを削減することで気候変動対策になるほか、健康で快適な生活につながります。また、地産地消といった「持続可能な消費」を推進することで、CO2排出量の削減ができると同時に、地域内経済循環につながります。そして「歩いて暮らせるまちづくり」の取り組みは、自動車によるCO2排出削減のほか、交通事故の防止や渋滞の解消、健康的な暮らし方につながります。

 そんな札幌市の取り組みを知ると、SDGsは堅苦しいものではなくて、私たちの生活の質「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」向上にもつながっている! と思えますよね。私たちの一つひとつの選択が、日々の暮らし、そして札幌の未来をよりよくしていけると思うと、なんだかワクワクしてきます!

 それぞれができることを、行動してみませんか。

※1)SAPP‿RO(サッポロスマイル)は、食や自然、四季折々の様々なイベントなど、多くの魅力的な資源に恵まれた「笑顔になれる街」をイメージしたロゴです。
※2)2018年、SDGs達成に向けて優れた提案と取り組みを行なう都市を「SDGs未来都市」として政府が選定する制度が開始。全国から29の都市が選定され、札幌市もその一つに。2021年7月現在、124都市が選定。北海道内では、北海道、ニセコ町、下川町、上士幌町も選定されている。

札幌市の環境保全の取り組み


札幌市の環境保全の取り組み


札幌市のSDGs KEY WORDS

フェアトレードタウン
「まちぐるみ」でフェアトレードの輪を広げる活動を推進している都市として、2019年6月に全国5都市目の「フェアトレードタウン」に認定された。

※フェアトレードタウンは、2021年7月現在、国内6都市。

LEED for Cities and Communities
2020年1月、最高ランクの「プラチナ」の認証を取得。札幌市は、特に一人当たりの温室効果ガス排出量や生活排水使用量が少ないことから、「エネルギー」や「水」の分野で高い評価を受け、同カテゴリでは、日本の都市で初めての認証取得となり、世界最高得点を獲得した。
プラチナ認証
※国際的な環境性能評価システムであるLEED(Leadership in Energy and Environmental Design)のカテゴリの一つで、人々の「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の向上を目的とする認証プログラム。

ゼロカーボンシティ
2020年2月、札幌市内から排出される温室効果ガスを2050年には実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを表明。2021年3月には、その実現を見据え、2030年に温室効果ガス排出量を半減(2016年比で55%削減)するという高い目標を掲げた「札幌市気候変動対策行動計画」を策定し、「気候非常事態」を宣言。気候変動対策の重要性を呼びかけるとともに、取り組みを加速させている。

 



SDGsとは
世界中の一人ひとりに関わる
幸せな未来のための取り組み
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2015年9月の国連サミットで採択された「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」で、貧困や飢餓、社会的格差、気候変動など様々な問題を解決する17のゴールで構成されています。地球上の「誰一人取り残さない」ことを掲げ、世界中の一人ひとりに関わる取り組みです。

2030年までに目指す、17の目標

世界では7億人を超える人々が極度の貧困の中で暮らし、先進国であっても3,000万人の子どもが貧困にさらされています。不平等が広がると、情勢不安や紛争の原因にもなってしまいます。

現在、飢餓に苦しむ7億9,500万人と、2050年までに予測される世界人口増加分の20億人の食料を確保するためには、グローバルな食料・農業システムの根本的な変革が必要です。

健康と福祉を得られることは一つの人権だけれど、それを受ける機会が不平等なのが現状。あらゆる年齢のすべての人の健康な生活を確保し、福祉を増進することは、豊かな社会の構築にとって重要です。

開発途上国の小学校就学率は91%に達した一方、依然として5,700万人の子どもが学校へ通えていません。質の高い教育は貧困の連鎖を断ち切り、不平等の是正とジェンダーの平等達成につながります。

女性の活躍は、経済と社会の発展に欠かせないけれど、ジェンダーの不平等は世界中にあります。途上国の性差別や暴力など深刻な例のほか、先進国においても性差別が続いています。

世界人口の10人に3人が、安全に管理された飲料水サービスを利用できていません。安全な水と衛生環境は健康維持につながり、生態系とその多様性の保全にもつながります。

世界人口のうち電力を利用できない人々は10億人弱に上ります。炭素燃料の燃焼による温室効果ガスの発生を抑え、再生可能エネルギーを普及させて安定した電力供給を目指します。

途上国では失業率の高さや児童労働、先進国では過労死や低賃金などの問題があります。「働きがいのある人間らしい仕事」によって生産性を高めることは、社会全体の利益につながります。

輸送やエネルギー、情報通信技術などのインフラ整備は、経済成長や雇用創出、人々の生活水準の向上につながります。また、持続可能な産業開発のため技術革新を進めることで、気候変動対策にもなります。

様々な不平等は世界各国内で、そして各国の間で根強く残っています。すべての人にとって地球をよりよい場所にするためには、国や地域に限定されず、みんなで不平等を解決する必要があります。

2030年までに、世界で50億人が都市で暮らすことになると予測されています。住宅不足や建物の老朽化、大気汚染やごみ、災害時の対応など、都市ならではの問題を解決できる街づくりが必要です。

世界人口が2050年までに97億人に達するといわれ、限りある天然資源の需要が増加。生産はもちろん、個人の消費の在り方も変えなければ環境に取り返しのつかない損害を与えてしまいます。

人間の活動に起因する気候変動は、地球の未来を脅かしています。産業革命以降、温暖化が進む地球の平均気温の上昇を1.5℃に抑えなければ、あらゆる生態系に悪影響を及ぼします。

世界の海に流れ込むゴミの増加と魚の乱獲により、海洋環境と海洋資源に大きな影響を及ぼしつつあります。海洋保全と持続可能な漁業のため国際協力が不可欠です。

森林の破壊と劣化は、生物多様性の損失、淡水の水質低下、土壌浸食の増大、土地の劣化、そして大気中への炭素排出量の増大を引き起こします。持続可能な形で森林を管理することが必要です。

持続可能な開発目標を達成するためには、平和で公正かつ多様性を受け入れる社会が不可欠。あらゆる場所の人々が、いかなる形態の暴力も受けず、安心して生活を送れるようにする必要があります。

17の持続可能な開発目標は、先進国から途上国への経済・技術支援をはじめ、支援される側とする側を越えて様々なパートナーシップを築き、「誰も置き去りにしない」ために行動することが重要です。


参考/国際連合広報センター https://www.unic.or.jp/


小さな行動チェックリスト

谷口めぐみ農園


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