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【たすけてドクター】108.多のう胞性卵巣症候群になると、自然に妊娠するのは無理?
2018年8月1日

多のう胞性卵巣症候群になると、自然に妊娠するのは無理?

Q. 3年前に更年期障害と診断され、低用量ピルを飲んでいました。数カ月に1度、服用を止め、様子を見るという治療方法でしたが、使用を中断するたびに生理が止まってしまいました。3年間症状には何の進展もなく、医師に対する不信感が募り、病院を変えて再検査をしたところ、結果は「多のう胞性卵巣症候群」とのこと。今はプレマリンとドオルトンを服用して、治療を続けています。担当医師には「今までも排卵はなかったのでは? 自力で排卵するのは一生無理だと思ってください。あなたが考えているよりも事態は深刻です」と言われ、とても不安です。 
(27歳・会社員)

「多のう胞性卵巣症候群」と診断されたのですが、自然に妊娠することはあるのでしょうか? 市販の妊娠検査薬では陽性と出たのですが…。 
(27歳・会社員)

A. 「多のう胞性卵巣症候群」については、以前お話しましたので、詳細はそちらをご参照ください(※)。
  この病気は、自力で排卵しづらいのが特徴ですから、今まで排卵がなかったのは“普通の症状”です。問題は「自力で排卵する形に持っていけるかどうか」ですが、現在の段階ではそのような薬は西洋医学的にはありません。従って、治療は自力で排卵することを目標としているわけではないのですネ。自力では排卵しない場合でも、薬を使って排卵を起こすことは可能ですから、排卵誘発が実際の治療目的となります(残念ながら病気本体の治療にはなっていませんが)。
  赤ちゃんがすぐ欲しいのであれば排卵をさせる薬の処方を考えますが、そうでなければ表向きの出血を起こさせるだけの薬を使います。ご質問の方がお飲みになっている薬の組み合わせは『カウフマン療法』というもので、一見生理が来ているように見えますが、実際の排卵はしていません。ですから、妊娠のご希望があれば、主治医にお話してください。
  「多のう胞性卵巣症候群」は治療が難しいのですが、私の診ている患者さんの中には、漢方薬を用いながら自力で排卵している人はいます。まぁ、漢方薬という“薬”を飲んでいるわけですから、自力とは言えないかもしれませんね。しかし、漢方にはホル モン剤は入っていないため、半分は自力と言えるでしょう。もっとも、全ての患者さんに適用になるとは限らないのですが…。
  「多のう胞性卵巣症候群」は、常識的には自然に妊娠することはないのでしょうが、私もダメだと思っていた(本人も諦めていた)患者さんが、いきなり妊娠反応で陽性が見えたことがありました。ですから、自然に妊娠することもあり得ると思います(しかし、こういったケースは滅多にはないでしょうネ)。但し、気を付けなければならないのは、市販の妊娠検査薬は稀にウソをつくことがありますので、キチンと産婦人科で確認した方がいいかと思います。

(※ 「088.多のう胞性卵巣症候群と診断されました」参照)

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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