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さっぽろカフェ連載(26)/WAKE CAFE

グルメ 2021年1月17日

穏やかな時間を過ごせるカフェ

 北海道神宮の参道へと続く第二鳥居を背にして、細い道を歩くこと約3分。シンプルな外観にコーヒー豆のデザインと「WAKE CAFE」の文字が見えてくる。昔から住んでいる人も多いこの辺りには老舗スーパーもあって、どこかのんびりとした雰囲気が漂う。

 2018年の移転を挟み、円山で10年以上愛され続ける同店は、お店の名前の通り春から夏にかけての週末に早朝の営業もしている。散歩やジョギングをして、自然を肌で感じなら清々しい朝の時間を過ごしつつ、合間に「ちょっとコーヒーでも」なんて使い方もおすすめだ。

宮の森の住宅街にある「WAKE CAFE」。
宮の森の住宅街にある「WAKE CAFE」。

食いしん坊のおなかを満たすメニュー

とろりととろけるチーズがクセになる「焼きチーズカレー」850円(税込)。
とろりととろけるチーズがクセになる「焼きチーズカレー」850円(税込)。

 このお店に来るときは地下鉄の駅からぐるり円山公園を散歩して(ときには屋台のおやつの匂いもそそくさと通り過ぎて)、おなかの虫がぐぅと鳴るのを待つのがいい。
そう、とにかくハラペコで行くのが正解。

 

 洋食屋さんにも負けない豊富な食事メニューも評判で、手間をかけた自慢のデミグラスソースをはじめ、カレーなども店主・田村さんによる自家製だ。たっぷりチーズをのせてから焼き上げた「焼きチーズカレー」は運ばれてからもぐつぐつと食欲をそそる音を立てている。ナポリタンなど喫茶店メニューの定番も石鍋で提供していて、寒い季節にも芯から体を温めてくれる。

 

キュンと甘酸っぱいレモンのあれこれ

「オリジナルブレンド」500円。「レモントースト」はドリンクにプラス400円(ともに税込)。
「オリジナルブレンド」500円。「レモントースト」はドリンクにプラス400円(ともに税込)。
「レモンスカッシュ」500円(税込)。
「レモンスカッシュ」500円(税込)。

 もちろんトースト類やスイーツもたくさんある。定番のピザトーストや白玉がのったクリームあんみつ、パフェも美味しいけれど、ちょっと小腹が空いているなら「レモントースト」をぜひ。

 厚めに切ったパンにじんわりと染み込んだたっぷりバター、甘酸っぱい薄切りレモンの砂糖漬けがのっていて、軽食にもおやつにもぴったり。レモンは愛媛県産の低農薬のものを使い、お店で漬けるところから手づくりしている。そのため、漬ける季節によって緑や黄色で登場する。このシロップはレモネードなどにも活用されていて、どれも自然なほろ苦さとさわやかな味わいが楽しめる。

 

ゲストの日々の暮らしに溶け込む一軒

ドリンクのテイクアウトや、豆の購入もOK。
ドリンクのテイクアウトや、豆の購入もOK。

 いくつものフライパンを同時にジュージュー煽りながら、カウンター席に座る常連客の他愛ない会話にも朗らかに応じる田村さん。テキパキとこなしていく様子はまさに神ワザだ。そのうえコーヒー豆の焙煎や、スーパーへお弁当の卸しもしているというのだから……、怠け者の私は本当に驚いてしまう。

 

 ちょっとした休憩からおなかいっぱいにごはんを食べたいときまで、どんな場面でも寄り添ってくれる心強い一軒だ。

※2021/4/1以降の各記載価格はすべて消費税込価格となります。
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SHOP INFO
  • 店名
    ウェイク カフェ
    wake cafe
  • TEL 011-213-8819
  • 住所 北海道札幌市中央区宮の森1条10丁目4-33
  • アクセス バス神宮前停より約3分
  • 駐車場 14台
  • 営業時間 10:00~18:00 *LO 17:00(*4月中旬〜9月中旬の金~日曜は、M6:00~9:00  *LO 8:30)
  • 定休日 日・月曜(日曜はMのみ営業)
  • 席数 20席/禁煙
  • 子供の利用 OK
  • URL http://www.wakecafe.com/
この記事を書いた人
小澤和歌子

編集者&文筆家。札幌を中心に暮らしやグルメについて取材・執筆を行なう。

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