さっぽろカフェ連載(32)/円山おやき 満月屋
信州の郷土料理を道産素材で
地下鉄西18丁目駅と円山公園駅のちょうど真ん中あたりに、うさぎを象ったかわいらしい看板が見えてくる。
名前のとおり、まん丸いお月様みたいな形の信州おやき専門店「円山おやき 満月屋」だ。
北海道民が思い浮かべるいわゆる「大判焼き」とは違い、野沢菜漬けやきんぴらごぼうといった日常のおかずが詰められたおまんじゅうのようなもの。「信州おやき」とも称される信州地方の名物だ。
店内では湯気の上がったタジン鍋が付いてきて自分で蒸し直して食べる趣向。
わくわくしながら待つこと8分。やはり蒸したては格別で、はふはふ……、とひと口頬張れば思わず笑みがこぼれてしまう。
丁寧に手づくりされた誠実な味
お店を営む石澤里佳さんは、以前はバリバリのキャリアウーマン。
忙しい日々を送っていたさなかに自身の病気が発覚し、働き方について改めて深く向き合うことになった。
そのときにふと頭に浮んだのが「信州おやき」。
多忙な合間を縫い、旅で訪れた長野で出合ったほっとするようなやさしい味わいは、そこに暮らす人々の人懐っこく朗らかな雰囲気とともに胸に刻まれていたそうだ。
蕎麦処でも知られる信州では生地には蕎麦粉を使うものも多いけれど、同店では石澤さんのお気に入りのお店に倣い、小麦粉のみを使ったタイプを提供している。
素材にこだわり、体もよろこぶ
生地に使う粉はすべて北海道産。ブレンド小麦粉をさらにブレンドすることで、蒸すとモチモチとした食感と、小麦本来のやさしい甘さが広がる。
具材にも国産はもとより、近郊や北海道の食材もふんだんに盛り込み、本醸造のみりんなど調味料はどれも無添加。丁寧に引いた風味豊かなカツオ出汁が素材の持ち味を引き立てる。
季節ごとの限定商品も注目で、この夏はみずみずしい「水茄子」のほか、「チリコンカン」といった変わり種が登場。どちらも食事やおやつとしてはもちろん、テイクアウトしてビールやお酒のおともにもよさそうだ。
気軽なカフェ使いやテイクアウトにも
おやきに使うものを含め、つぶあんは道産小豆をザラメで炊き上げた自家製。しっかり甘いのにすっきりとした後味は、食後にもぴったり。夏は手づくり寒天と合わせた「あんみつ」でも楽しめる。
またコーヒーはアルケミストコーヒーによるオリジナルブレンドを、八女茶は玉翠園のものを使用。飲みものだけでもオーダーOKなので、食事のおともとしてはもちろん、スイーツと一緒に気軽な甘味処として幅広く利用ができそうだ。
おやきは冷凍保存もでき、蒸し直したり、トースターで温め直したりしても美味。一つ、またひとつと手が伸びる美味しさは、自炊にちょっぴり疲れた私たちの心にも元気を与えてくれそうだ。
※記載価格はすべて税込です。
※掲載情報は取材時点のものです。施設内容やメニューなどは変更になる場合があります。
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店名
マルヤマオヤキ マンゲツヤ円山おやき 満月屋
- TEL 011-213-7304
- 住所 北海道札幌市中央区南1条西22丁目1-18 Build裏参道1F
- アクセス 地下鉄円山公園駅4番出口より約5分
- 駐車場 なし
- 営業時間 11:00〜17:00 *LO 16:30
- 定休日 水・木曜
- 席数 7席/禁煙
- 子供の利用 OK
- URL https://www.instagram.com/mangetsuya33/