【第7回目】北海道医療大学教授の塚本容子さんにお話を伺いました。
2 0 3 0 年北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会が実現すると、私たちの街・札幌はどのような姿へと変貌を遂げるのでしょうか?
北海道医療大学教授の塚本容子さんにお話を伺いました。
次世代に雪文化を繋ぐとともに 市民の健康的な生活の足掛かりに
塚本 容子さんプロフィール
北海道医療大学教授
千葉大学看護学部卒業後、看護師として千葉大学病院に勤務の後、’95年に渡米。スタンフォード大学博士課程にて公衆衛生学博士を取得。2005年に帰国し北海道医療大学に着任。2010年よりナース・プラクティショナーの養成課程を始め、健康格差社会の課題に取り組む。
雪を楽しむ北国のライフスタイル 次世代に優れた雪文化の継承を
子どもの頃からスポーツが大好きで、小学校の卒業文集には「将来の夢はオリンピック選手」と書いたほど。小学校で陸上、中高で器械体操、大学からはアルペンスキーを始め、国体にも出場しました。今まで滑ってきた国内外のスキー場と比べても、札幌のスキー場は雪質や積雪量、コースやスキーヤーのレベルが高い。北海道は、生活の身近に雪があり、雪を楽しむライフスタイルが根付いていると感じます。近年はウインタースポーツ人口が減少傾向にあるそうですが、1972年の札幌冬季五輪から受け継いでいる雪文化というレガシーを、2030年冬季オリパラへ、そしてさらに未来へと、次世代に繋いでほしいですね。
スポーツの意義と効果を伝えて 市民の健康づくりに役立てて
スポーツが私たちにもたらすものと言えば、「健康の増進」もそのひとつ。現代人の体力低下や免疫力低下が問題視されているなか、免疫機能を活性化させる最も効果的な方法が「運動」です。運動には生活習慣病の予防やメンタルヘルスの改善などの効果があり、健康的な生活の維持には欠かせないものですが、その実施率は決して高いとは言えません。冬季オリンピック・パラリンピックは、市民にスポーツの意義と重要性を伝え、コロナ禍で部活動などの制限を受けてきた子どもたちが夢を持つことの大切さを実感できる、またとない機会となるはずです。オリパラを通じて、市民の健康づくりと、スポーツをより身近に感じる環境づくりへの足掛かりになることを期待します。
札幌市ホームページでも記事を公開中
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