さっぽろカフェ連載(49)/純喫茶 オリンピア
長く愛され続ける純喫茶
「純喫茶 オリンピア」がオープンしたのは、東京オリンピックが開催された1964年。
オフィス街の真ん中、観光地からも程近い場所から移りゆく札幌の街を見つめてきた。
その姿は奇跡的。
入口の階段を地下へ降り扉を開けると、まるで古城のような贅沢な空間。
散りばめられたオリンピアンのレリーフ。
キラキラ光る滴のような豪奢なシャンデリア。
天然石をふんだんに使用したゴージャスな設え。
きびきびとしたスタッフたちの気持ちのいい接客スタイルや
三角に折り畳まれたナプキンに包まれるカトラリーなど。
好きなところを挙げれば本当にキリがない。
全国的にも名店といわれる喫茶店が後継者不在のためにやむなく暖簾を下ろす中、現在同店は7代目オーナーの菊地さんがお店を引き継いでる。
上質なファブリック使いや、居心地のいい空間への強いこだわりは、インテリアコーディネーターでとしての顔を持つ菊地さんならではといえる。
本格的に彼女へ引き継がれたのはコロナ禍真っ只中の2020年。
働き方の多様化で街からは人々の姿が消え、これまで近隣で働く人へのランチ需要に頼りきりだったメニューは一新することに。
きらめくようなクリームソーダやパフェ、スイーツプレートといったティータイムを意識したものを強く押し出し始めると、純喫茶ブームと相まって、たちまち女性客が増えていったそう。
乙女心をくすぐるお品書き
特におすすめなのが自家製プリン。
きりっと立った角、ホイップクリームときゅんと甘酸っぱい真っ赤なチェリー。
もうその完璧な佇まいを見た目だけでうっとりしてしまうのだが、
ぷるりとした食感が心地よく、プリン液にもカラメルをプラスしているのが味わいのポイント。たっぷりのほろ苦いカラメルソースがクセになる。
とはいえ、充実したお手ごろのフードメニューももちろん健在。
定番人気の「ナポリタン」といった洋食も、従来のレシピを踏襲しながら、たっぷりのボリュームはそのままにさらに美味しく進化した。
そしてもうひとつ、大きく変化したのがオリジナルブレンドである。
「よりお店の雰囲気やメニューに合った豆を」と試飲を重ね、程よい苦味と飲みやすさのある豆に変更。
またできるだけこまめにネルドリップすることで、混雑するすランチタイムも単なる“おまけ”ではない、しっかりと美味しい食後のコーヒーを楽しめるようになったのだ。
手軽に安価で美味しいコーヒーを飲めるのが当たり前の時代。
一杯のコーヒーがゆったりと過ごせる時間と場所、
さらにはまるで美術館のような調度品を楽しむためのチケット代だと考えたら、むしろお得感すらあるのではないだろうか。
古き良き喫茶店の魅力をぎゅっと濃縮したような一軒である。
※記載価格はすべて税込です。
※掲載情報は取材時点のものです。施設内容やメニューなどは変更になる場合があります。
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店名
ジュンキッサ オリンピア純喫茶 オリンピア
- TEL 011-231-0433
- 住所 北海道札幌市中央区北4条西6丁目1-3 北四条ビルB1
- アクセス JR・地下鉄さっぽろ駅8番出口より約5分
- 駐車場 なし
- 営業時間 10:00~18:00(*L11:00~14:00)
- 定休日 土・日曜、祝日 (月に1度土曜営業あり、SNSを確認)
- 席数 70席/禁煙
- 子供の利用 OK
- URL https://www.olympia-coffee.jp/