【注目のアーティストインタビュー】 BLUE ENCOUNT ボーカル・ギターリスト 田邊駿一さん

ライフスタイル 2025年10月24日

月刊poroco11月号は、現在好評発売中。P124掲載の「BLUE ENCOUNT」のボーカル・ギターリストの田邊駿一さんに、WEB限定・インタビューを行いました。

撮影/吉田公貴(Studio Green)、取材・文/八幡智子

飾らず素のままの音を届ける 4人の“今”をステージで表現

◆PROFILE◆

「BLUE ENCOUNT」

熊本で結成された4人組バンド。数多くのアニメやドラマの主題歌を担当し、人気を博す。日本武道館ワンマンライブや海外公演など精力的に活動を続けている。ダイレクトな感情とシンプルで熱いメッセージが伝わるパフォーマンスも話題。

 

———メジャーデビュー11年目を迎えて、これまでを振り返ったお気持ちはいかがですか?

インディーズ時代を含めて20年やってきましたが、思い返すと本当に苦労が多かったですね。最初の事務所は、CD周りの制作を主に手伝ってくれていたのですが、ライブまわりは全て自分たちで行なっていました。8年ほど頑張りましたが、お客さんも全然増えなくて…。辞めたいと思ったこともありましたし、実際、僕は就職活動もして内定ももらっていました。

 

———そこからどうやって、メジャーデビューへと繋がったのですか?

もう潮時かなと思ったタイミングで行なったツアーが、自分たちの運命を変えたんです。これで最後かもしれないと、格好つけずに素を出して臨んだところ、風向きが変わって。そこからお客さんが一気に増えて、今の事務所とも出会えました。

 

———メジャーデビューしてからは、バンドとしてのモチベーションや音楽への向き合い方に変化はありましたか?

メジャーデビュー直後は、自分たちのブランディングにすごく悩みましたね。2年後に武道館を成功させようという目標があったので、そのためにメディアや取材も全部つなげていこうと、ときにはキャラ付けもしていました。でも、それがすごく辛くなってきて…。「自分は何のためにバンドやってるんだろう?」と考えるようになって、2016年には辞めようとまで思いました。

 でも、そこで再び、「あ、自分をさらけ出せていなかった、また格好つけていた」と気付くことができて。それからは、メンバーそれぞれが自分なりの“楽しさ”をライブで見つけようというスタンスになって、ライブが格段によくなりました。それが今の自分たちらしさになっていると思います。

 

———20年もバンドを続けてこられた秘訣はなんでしょう?

メンバーが一緒に青春時代を過ごした仲間だからだと思います。むしろ今も、青春が続いている感覚ですね。

 

———作詞・作曲は田邊さんが手がけていますが、制作において大切にしていることは?

僕は作詞をする時には、必ず“主人公”を立てます。自分の経験からインスピレーションを得ることもありますが、一度自分から切り離して、恋に悩む人、夢に敗れた人など、いろんな主人公を作って、その人に向けてのテーマソングを書くというイメージです。

高校生のころからこのやり方は変わっていなくて、曲をメンバーに聴かせるときは「こういうドラマがあって、こういうラストで…」と説明してから聴かせています。

 

———言葉選びや感情の表現が非常に丁寧でリアルですが、その背景には何があるのでしょう?

僕は何にでも疑問を持ってしまうタイプで、人の言葉の裏を深読みしてしまったり、違和感や嬉しさなど、その時感じたことを常に心にストックしています。それが曲を書くときに自然と出てくるんです。その作業によって自分を俯瞰で見るような感覚にもなれますし、溜め込んでいた感情を吐き出したり整理することで、自分自身の心のデトックスにもなります。

 

———メンバーの辻村さん(Ba.)が一時的に離れていた時期がありましたが、活動はどうされていましたか?

2023年に彼が渡米して以降、ライブはゲストベーシストにお願いして続けていました。レコーディングは彼がアメリカから音源を送ってくれて、それを日本で制作するという形を取っていたので、止まることなく活動を続けていました。

 

———辻村さんが帰国・合流されて、変化を感じる部分はありますか?

渡米以前は、「アメリカに行きたい」という気持ちが強くて、僕らとの関係もギクシャクしていました。正直、彼の匂いすら嫌だった時期があったくらいです(笑)。でも、今は一緒にサウナに行ったり、裸で音楽の話をしたりできるようになりました。

この2年間は本当にあっという間で、メンバーそれぞれが大事なものを見つめ直した期間でした。それがあって再び4人でやりたいと思えたことが大きいですね。

 

———11月にサッポロファクトリーで行なうライブに向けての気持ちをお聞かせください。

実は、辻村が「日本に戻って4人でやりたい」と言ってくれたのが、まさに前回の北海道ツアー中だったんです。帰国への思いが高まったのも、北海道の景色やファンの声のおかげだと思っています。今回のライブでは、その感謝の気持ちをいっぱい届けたいです。

 

———今回のライブの見どころを教えてください。

演出をほとんど入れず、4人でしっかりと音を届けることに集中しています。今の4人だからこそ素のままでどんなステージにも臨める。ありのままの自分たちこそが、一番の見どころだと思います。

 

———最後に、読者やファンに向けてメッセージをお願いします。

ライブハウスは、戦って傷ついた人も、勝ちまくってドヤ顔の人も、どちらも集まれる場所。人生と音楽がクロスオーバーする場所なんです。もしも「行ってみたい」と思った方は、その衝動にぜひ身を任せて来てください!僕たちが必ず楽しませます!

インタビュー中、終始和やかに、そして熱く語ってくださった田邊駿一さん。いかに音楽に真摯に向き合っているのかがよく伝わってきました。

札幌で11月にライブが行なわれます。ぜひ、出かけてみてくださいね。

 

BLUE ENCOUNT tour 2025 “Meet the Quintetto”
日時 11/22(土)17:00開場/18:00開演
会場 サッポロファクトリーホール
料金 6,500円 ※ドリンク代別途600円、未就学児入場不可、小学生以上要チケット
問い合わせ マウントアライブ
TEL 050-3504-8700

※記載価格はすべて税込です。

※掲載情報は取材時点のものです。施設内容やメニューなどは変更になる場合があります。

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