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【たすけてドクター】055. バルトリン腺の炎症は放っておいていいの?

2018年8月1日

バルトリン腺の炎症は放っておいていいの?

Q. バルトリン腺にしこりができ、3年くらい経ちますが今だに治りません。先日産婦人科で見てもらったところ「放っておけばいい」と言われました。セックスをしても大丈夫なのですか?
(19歳・学生)

 膣入り口の右側が時折腫れてズキズキ痛みます。しこりというほどではないのですが、触ると確かに腫れていて、ひどい時は座るとその部分に圧迫感があります。「もしかしたらバルトリンでは?」と思い、定期検診で内診を受けた時に話してみたら、「違う」と言われました。確かにその時はあまり腫れていませんでしたが…。他に考えられる病気で何かありますでしょうか?
(27歳・会社員)

A. 「バルトリン腺のう胞」については以前「014.バルトリン腺の炎症が不安」でお話しましたが、簡単に言いますと膣口の両脇にある“バルトリン腺”という粘液を出す腺の出口が詰まってしまい、中に粘液が貯まって球形に腫れてくるものです。バイ菌が中に入って膿になっている場合もあります。

 治療は基本的には中の膿や液を出し(多くは穿刺といって射器で吸い出します)、バイ菌が中にいる場合には抗生物質で治療します。のう胞は小さなものであれば、病院で言われたとおり様子を見ていて構いません。

 性行為はのう胞が大きければ痛みが強くて行為そのものができなくなるはずです。小さければそのようなことはありませんが、バルトリン腺自体が性行為時の液を分泌する腺ですので、貯留している液が増えてのう胞が大きくなる可能性はあると思います。

 「バルトリン腺のう胞」はおできのようなものとは違い、皮膚の表面には変化がありません。2つめの質問の方は、状況的にはバルトリン腺のう胞のように思えますが、はっきり腫れがある時にもう1度診てもらってはいかがでしょうか。

poroco本誌過去掲載分から一部抜粋で掲載しています。

 

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