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さっぽろカフェ連載(23)/CAFE & BAKE Prunier

グルメ 2020年9月20日

毎日でも食べたい焼き菓子の数々

「プルニエスコーン」260円(税込)をはじめ、様々な焼き菓子が並ぶ。
「プルニエスコーン」260円(税込)をはじめ、様々な焼き菓子が並ぶ。

 それまでのイメージを180度変える出合いというものがある。私にとって中道しのぶさんのスコーンがまさにそれ。


 石臼挽きした全粒粉の豊かな風味。ずっしりとしたスコーンは滋味にあふれていて、噛みしめるほどにしみじみと美味しい。もちろん同店の旬の国産フルーツを使った自家製コンフィチュールや紅茶ともよく合う。

 シンプルだからこそ選ぶ素材や、作り手の技術によってこうも味わいが変わるのかと、初めて食べたときは心底驚いたものだった。

穏やかな時間がゆったり流れる空間

宮の森の住宅街に佇む小さなお店は、つい長居してしまう居心地のいい空間。
宮の森の住宅街に佇む小さなお店は、つい長居してしまう居心地のいい空間。

 フードスタイリストとしても活躍し、お菓子教室も主宰している中道さんのお店「CAFE & BAKE Prunier」は、西28丁目の駅から少し歩いた閑静な住宅街にある。

 白が基調のナチュラルな店内は明るく開放的。ふんだんに用いた木材や、ゆるやかにカーブしている天井も視覚的にやわらかな印象を与えている。細部にまでこだわりを感じる心地よい空間だ。

旬のフルーツで季節を味わう

フランス「Le Palais des Thes(ル・パレデテ)」の紅茶はポットで600円(税込)。季節のメニューはSNSをチェックして。
フランス「Le Palais des Thes(ル・パレデテ)」の紅茶はポットで600円(税込)。季節のメニューはSNSをチェックして。

 お店いっぱいに広がるお菓子の焼ける甘い香り。

 

 作るものに合わせて粉や砂糖を使いわけるという焼き菓子は、どれも素材の持ち味をダイレクトに感じられるものばかり!

 冒頭のスコーンをはじめ、国産がメインの季節のフルーツを盛り込んだマフィンやケーキはどれも一見素朴でありながら、プロならではのひと手間と素材への愛情を感じる誠実な美味しさ。

大人におすすめのひと品も

ほぼすべてのメニューがテイクアウトOK。焼き菓子は休日のブランチにも。
ほぼすべてのメニューがテイクアウトOK。焼き菓子は休日のブランチにも。

 週末限定で提供するキッシュもぜひ試してみてほしい。

 サクサクとしたバターたっぷりの生地と、リッチで濃厚なフィリングの組み合わせはワインとも相性抜群。

 個人的には毎年冬に登場する「シュトーレン」もお気に入りのひと品で、ずっしりと重たくなるほどのドライフルーツや、しっかりと感じるスパイスの風味にうっとりする。こちらもお茶のおともはもとより、深夜ワインと味わう……なんて、大人だけに許された背徳の楽しみがある。

 

 訪れるたび、季節の移ろいを楽しみに感じられる一軒。

※2021/4/1以降の各記載価格はすべて消費税込価格となります。
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SHOP INFO
  • 店名
    カフェ アンド ベイク プルニエ
    CAFE & BAKE Prunier
  • TEL 011-312-3474
  • 住所 北海道札幌市中央区宮の森2条4丁目1-24ドミニオン宮の森1F
  • アクセス 地下鉄西28丁目駅2番出口より約6分
  • 駐車場 3台
  • 営業時間 12:00~18:00(イートイン〜17:00 *LO 16:30)※売り切れ次第終了
  • 定休日 月〜水曜
  • 席数 9席/禁煙
  • 子供の利用 OK
  • URL https://www.instagram.com/cafeprunier/
この記事を書いた人
小澤和歌子

編集者&文筆家。札幌を中心に暮らしやグルメについて取材・執筆を行なう。

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