ファンの声で“最後の開催”が実現──札幌の音楽フェス「しゃけ音楽会」2025で終幕へ【編集部レポ】

ライフスタイル 2025年7月15日

音楽好きの情熱からスタートした札幌のフェス「しゃけ音楽会」

親子ぐまの会場装飾がかわいい。後ろ姿なのが想像を掻き立てられます。
親子ぐまの会場装飾がかわいい。後ろ姿なのが想像を掻き立てられます。

静かな森に響く音、芝生に寝転ぶ人の笑い声、クラフトビール片手に聴く歌。

子どもも大人も楽しめる「しゃけ音楽会」が、2025年6月21日に開催されました!

 

「北海道の冬にも音楽フェスを」という想いのもと、「OTO TO TABI」として始動したのは2011年。

有志の手によって始まり、誰よりも“音楽が好きな人たち”の情熱でつくられてきました。

 

しかし、2020年。開催目前にしてコロナ禍が直撃し、

全国の音楽フェスの中で、最も早く中止を余儀なくされたのがこのイベントだったそうです。

クラフトビール片手に過ごすひとときは格別でした♪
クラフトビール片手に過ごすひとときは格別でした♪
“しゃけ”のインスタレーションがあちこちに!
“しゃけ”のインスタレーションがあちこちに!

「しゃけ音楽会」を愛する人に支えられて、ラスト開催へ

芝生にピクニックシートを引いたり、思いおもいの場所で楽しめます。
芝生にピクニックシートを引いたり、思いおもいの場所で楽しめます。

それでも、「音楽が鳴る場所を守りたい」という想いは途切れず、2021年から札幌芸術の森 野外ステージでイベントを開催し、2022年からは「しゃけ音楽会」として再スタート。

 

様々な工夫と努力のもとで開催を続けてきましたが、

2024年は、過去最多の来場者を迎えながらも、資金面での課題は解消できず。

 

本来なら幕を閉じる予定でしたが、「また行きたい」という声に後押しされ、

2025年に“最後のしゃけ音楽会”を開催することを決断したそうです。

最後の開催も「しゃけ音楽会」らしいイベントに!

「しゃけ音楽会」の魅力と言えば、誰もがこの場所に帰ってきたくなるような居心地のよさ。

自然に囲まれた穏やかな会場、芝生の傾斜から見下ろすステージ、小さなお子さま連れでも安心のキッズスペース。
音楽はもちろん、美味しいものや蚤の市を自由に楽しめる、やさしい時間が流れていました。

北翔大学 芸術学科彫刻ゼミのみなさんによるワークショップ。
北翔大学 芸術学科彫刻ゼミのみなさんによるワークショップ。
布の切れ端や古着を使って、カラフルなスカートとマントに。
布の切れ端や古着を使って、カラフルなスカートとマントに。
入場ゲート前の鮭ノ市には、古物や雑貨、美味しいものが並びます。
入場ゲート前の鮭ノ市には、古物や雑貨、美味しいものが並びます。
幕別町から参加の「山眠る 菓子とガレット」さんのガレットをいただきました♪
幕別町から参加の「山眠る 菓子とガレット」さんのガレットをいただきました♪

小雨まじりの空の下、熱気に包まれてフィナーレへ

出演アーティストには、ヘッドライナーを務めたスチャダラパー&STUTSをはじめ、

札幌在住の実力派アーティストや、普段なかなか札幌では出会えないアーティストたちが集結!

 

当日は、時おり雨がぱらつく時間もありましたが、それもまた野外フェスならではの醍醐味。

雨の中でも観客とステージが一体となるような、かけがえのない時間が流れていきました。

会場全体が高揚感に包まれる中、フェスは温かな余韻とともにフィナーレを迎えました。

最後は、主催・南紹子さんの想いあふれる挨拶で幕を閉じました

今見える風景がすごく清々しくて、最後だっていうことを明言して、

ここまでやってこれたことを本当に感謝しています。

ここから見える皆さんの表情とかもそうですし、
これまでの来場者の方に直接「しゃけ」のことを気にかけてくださっていることをお話しいただいたりとか。
街でポスターを配っているときにも、すごく気にしてくれるお店の方もいて。
そういうことを積み重ねてきたんだなと、感謝しかありません。
 
札幌の街の地層の1つに自分たちもなれたらいいなということと、
改めて札幌は音楽が生まれている町だなっていうことを、たくさん感じる時間でした。
 
「しゃけ音楽会」は終わりますけれども、
札幌には本当にたくさんの音楽が鳴らされている場所ですとか、イベントがたくさん本当にあります。
プロボとか、サウンド・クルー、プレシャスホール、スピリチュアルラウンジも復活しましたし、
新しく札幌近松というライブハウスもできる予定もあります。
そして、旭川にはモスキートとか、千歳のズーウィー、苫小牧のエルキューブ、そして秋にはFAHDAYも開催されます。

今日来ている方は、音楽が大好きな方だと思うので、
ぜひこれからも音楽が鳴らされる場所に行って、その文化をみんなで支えていけたらなと思っています。

たくさんのイベントや場所が続いていくことを本当に願っております。
ラスト・しゃけ音楽会、これで終了となります。
これまで本当にありがとうございました。
またどこかでお会いできたらと思います。

会場の出口に設置された「来場者の声でつくるサウンドアート」

最後の開催となる「しゃけ音楽会」に寄せて実施された、「しゃけの声」というサウンドアート。

 

会場に設けられた録音ブースで、来場者が「しゃけ音楽会」への想いを自由に語り、

その音声を元に、波形としてビジュアル化&音楽作品にするというもの!

 

終演後の出口に設置され、来場者を見送っていました。

まるで「しゃけ音楽会」の波紋が水面をゆらして、またどこかに続いていくような、素敵な締めくくりでした。

 

入場ゲート前に設置されたボックスの中には…
入場ゲート前に設置されたボックスの中には…
中に入ると、録音ブースが設置されていました!
中に入ると、録音ブースが設置されていました!

※記載価格はすべて税込です。

※掲載情報は取材時点のものです。施設内容やメニューなどは変更になる場合があります。

この記事を書いた人
porocoWEB編集長 谷藤夏紀

オールシーズン登山やキャンプ、釣りを楽しむ。北海道の自然と食を愛し、美しいロケーションで美味しいものを食べることがライフワーク。

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