ファンの声で“最後の開催”が実現──札幌の音楽フェス「しゃけ音楽会」2025で終幕へ【編集部レポ】
音楽好きの情熱からスタートした札幌のフェス「しゃけ音楽会」
静かな森に響く音、芝生に寝転ぶ人の笑い声、クラフトビール片手に聴く歌。
子どもも大人も楽しめる「しゃけ音楽会」が、2025年6月21日に開催されました!
「北海道の冬にも音楽フェスを」という想いのもと、「OTO TO TABI」として始動したのは2011年。
有志の手によって始まり、誰よりも“音楽が好きな人たち”の情熱でつくられてきました。
しかし、2020年。開催目前にしてコロナ禍が直撃し、
全国の音楽フェスの中で、最も早く中止を余儀なくされたのがこのイベントだったそうです。
「しゃけ音楽会」を愛する人に支えられて、ラスト開催へ
それでも、「音楽が鳴る場所を守りたい」という想いは途切れず、2021年から札幌芸術の森 野外ステージでイベントを開催し、2022年からは「しゃけ音楽会」として再スタート。
様々な工夫と努力のもとで開催を続けてきましたが、
2024年は、過去最多の来場者を迎えながらも、資金面での課題は解消できず。
本来なら幕を閉じる予定でしたが、「また行きたい」という声に後押しされ、
2025年に“最後のしゃけ音楽会”を開催することを決断したそうです。
最後の開催も「しゃけ音楽会」らしいイベントに!
「しゃけ音楽会」の魅力と言えば、誰もがこの場所に帰ってきたくなるような居心地のよさ。
自然に囲まれた穏やかな会場、芝生の傾斜から見下ろすステージ、小さなお子さま連れでも安心のキッズスペース。
音楽はもちろん、美味しいものや蚤の市を自由に楽しめる、やさしい時間が流れていました。
小雨まじりの空の下、熱気に包まれてフィナーレへ
出演アーティストには、ヘッドライナーを務めたスチャダラパー&STUTSをはじめ、
札幌在住の実力派アーティストや、普段なかなか札幌では出会えないアーティストたちが集結!
当日は、時おり雨がぱらつく時間もありましたが、それもまた野外フェスならではの醍醐味。
雨の中でも観客とステージが一体となるような、かけがえのない時間が流れていきました。
会場全体が高揚感に包まれる中、フェスは温かな余韻とともにフィナーレを迎えました。
最後は、主催・南紹子さんの想いあふれる挨拶で幕を閉じました
今見える風景がすごく清々しくて、最後だっていうことを明言して、
ここまでやってこれたことを本当に感謝しています。
そして、旭川にはモスキートとか、千歳のズーウィー、苫小牧のエルキューブ、そして秋にはFAHDAYも開催されます。
今日来ている方は、音楽が大好きな方だと思うので、
会場の出口に設置された「来場者の声でつくるサウンドアート」
最後の開催となる「しゃけ音楽会」に寄せて実施された、「しゃけの声」というサウンドアート。
会場に設けられた録音ブースで、来場者が「しゃけ音楽会」への想いを自由に語り、
その音声を元に、波形としてビジュアル化&音楽作品にするというもの!
終演後の出口に設置され、来場者を見送っていました。
まるで「しゃけ音楽会」の波紋が水面をゆらして、またどこかに続いていくような、素敵な締めくくりでした。
※記載価格はすべて税込です。
※掲載情報は取材時点のものです。施設内容やメニューなどは変更になる場合があります。
オールシーズン登山やキャンプ、釣りを楽しむ。北海道の自然と食を愛し、美しいロケーションで美味しいものを食べることがライフワーク。
porocoWEB編集長 谷藤夏紀が書いた記事はこちら